レンタルサーバ事業を展開するファーストサーバは10月25日、米Joyentと提携してIaaS「Z Cloud」の提供を開始した。Joyentが独自に開発した「SmartOS」でOSレベルの仮想化により徹底的にCPUやRAMの浪費を防ぎ、ディスクやメモリI/Oの高速化を実現しているという
Z Cloudはメモリ1Gバイト、ディスク30Gバイトで1時間8.1円の「Small 1」から利用できる。CPUバースト対応機能を搭載して、瞬間的なアクセス集中時でも平常時のCPUリソースを自動的に割り当てる。CPUバースト対応時も追加料金は発生しないという。レスポンスタイムの劣化やサービスのダウンを極限まで防ぎ、サービス品質と運用コストの両面からユーザー企業のビジネスに貢献するとしている。
システム状況を動的に表示して不具合や障害の原因究明に役立つ機能「DTrace」、ファーストサーバが独自に開発したモニタリングエンジン「Giraffi」での監視機能を標準搭載する。ニュースメディアやECサイト、ゲームアプリやモバイルサービスなど、アクセス集中を予測しづらいネットサービスやウェブサイトの運用に役立つという。
Joyentの提携の第2弾として、サーバサイドJavaScriptの基盤である「Node.js」によるPaaS「Node Ninja」( http://node-ninja.com/ )も提供する。SmartOSとの組み合わせでリアルタイムウェブの基盤として活用できるという。正式リリース前の10月29日に、ヤフーで開催されるコミュニティイベント「東京Node学園祭(NodeFest)2011」でベータ版を無償で配布する。