2005年第1四半期のサーバ市場では、全体の成長が鈍化するなかで、Hewlett-Packard(HP)とDellがシェアを伸ばした一方、IBMとSun Microsystemsのシェアが減少したことが、新たに公表された調査結果から明らかになった。
市場調査会社Gartnerが米国時間25日に公表したこの調査結果によると、サーバ市場全体の規模は全世界で前年同期比4.1%増の123億ドルとなったが、この成長率は2003年第2四半期以来の低さだという。
同期も、IBMが29.8%のシェアを獲得し、首位の座を維持した。しかし、同社の1.1%という売上増は、2位に入ったHPの13.1%(市場シェア28.1%)や、Dellの13%(同シェア10.8%)を下回っている。
なお、昨年同期は3位だったSunではサーバの売上が4.2%減少し、市場シェアは9.5%に落ちこんだと、Gartnerは述べている。
ただし、IBMは41億ドルの規模を持つUnixサーバ市場でシェアを伸ばしている。同社のこの分野の売上は12%増加し、シェアは30.3%となった。その結果、同社の順位は前年の第3位から第1位に上昇した。これに対し、28.7%のシェアを獲得したHPは売上が0.7%減少、また前年1位のSunは売上が6.6%減少した結果、順位も第3位(シェアは27.8%)となった。
x86サーバの分野では、HPが首位の座を守り、これにDell、IBMが続く形となった。この分野の売上は9.4%増の60億ドルとなったが、上記3社はいずれも市場全体を上回る成長を記録した。Opteronサーバの販売に積極的に乗り出したSunは、1%のシェアで7位に順位を上げている。
ブレードサーバ市場は、第1四半期に2倍を超える成長率を示し、売上は4億2600万ドルに達した。この分野では、IBMが170%の成長を記録し、36.3%のシェアを獲得して、他社との差を広げた。これに続くHP、Sun、Dellの各社はいずれもシェアを落とした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ