Intelは長い間登場が待たれていたワイヤレス機器向けの低電力チップの出荷を開始した。同社は、こうした取り組みを明らかにハイエンド市場から始めている。
開発に4年近くかかった「Centrino Atom」は、Intelによると3ワット未満の消費電力で世界最速のチップである。最初のAtomチップはクロック周波数が最高1.8GHzであり、0.65〜2.4ワットのサーマルシーリングを誇る。一方、平均的なノートPC用のチップはクロック周波数が3.3GHzでピーク時の消費電力は35ワットである。
IntelはAtomチップを今週、上海で開催されている開発者会議「Intel Developer Forum(IDF)」で発表した。さらにデスクトップ、ノートPCおよびサーバ向けの新しいチップアーキテクチャである「Nehalem」をベースとした最初のチップが2008年に登場するとも発表した。Nehalemは最大で8コアを搭載する設計になっている。
さらに2010年には「Sandy Bridge」(開発コード名)という全く新しいアーキテクチャも登場する。
AtomはおそらくIDFで最も大きな注目を集めるだろう。Intelはここ数年にわたってワイヤレス市場でより大きなプレーヤーになろうとしており、ワイヤレス機器の新しいカテゴリを創造して、いわゆる「New Users, New Uses(新しいユーザー、新しい使用法)」戦略の新しい章をスタートさせた。IntelはAtomを使用した製品として当初は、映画を再生し、数時間分の音楽を保存し、インターネットを閲覧できる「ポケットサイズ機器」をターゲットに定めるだろう。OQOやサムスンのような一部の企業がこうした超小型ポケットサイズ機器を発売している。ただし大量には販売していない。Atomを搭載した最初の機器の価格は400〜600ドル程度になると思われる。
モバイル部門は半導体ビジネスで最も成長著しい領域であり、Intelもモバイル事業に参入して、Texas Instruments(本社:テキサス州ダラス)、サムスン電子、QUALCOMM、STMicroelectronicsといった企業に対抗したい意向だ。
「アーキテクチャには、2003年や2004年の市場に登場したPCのすべての機能を取り入れることが可能になるだろう」と、Intelでモバイル部門のマーケティング担当ディレクターを務めるGary Willihnganz氏は米国時間4月1日に上海からの電話会議で語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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