バルセロナ発--業界団体のGSM Association(GSMA)は現地時間2月17日、バルセロナで開催のGSMA Mobile World Congress 2009で、世界の主要携帯電話メーカーが携帯電話の充電に関して標準を策定する取り決めを仲介したと発表した。
GSMAの最高経営責任者(CEO)、Rob Conway氏は2月17日、同日冒頭の基調講演の中で、LG電子、Motorola、Nokia、サムスン電子、Sony Ericssonなどの主要携帯電話メーカーがそろって、共通の充電インターフェースとしてMicro-USBを採用することで合意したと語った。GSMAは、2012年までに携帯電話の大半がバッテリ充電に同種のコネクタを搭載すると約束している。
Vodafone、Orange、Telefonicaなど17のモバイル通信事業者は、共通の携帯電話充電器に向けた標準策定に積極的に取り組むことを発表した。
GSMAによると、こうした単一の標準に向かうことは、現在世界にいる30億人の携帯電話ユーザーの生活を便利にするだけでなく、環境にも貢献するという。
Conway氏は、電力消費が50%以下になる充電器を開発するよう、GSMAが携帯電話メーカーを後押ししていくと語った。GSMAはまた、携帯電話を買い替えるたびに充電器を取り換える必要をなくすことで、余分な充電器の製造と輸送にかかる温室効果ガスの排出を大幅に減らせると考えている。さらに、ユーザーが古い携帯電話を使わなくなった際に充電器を捨てなくなるので、ごみ埋立地への廃棄物を削減することにもつながるだろう。
[追記]なお、このイニシアティブの創設メンバーは、3(Three)グループ、AT&T、KTF、LG電子、mobilkom austria、Motorola、Nokia、Orange、Qualcomm、サムスン電子、Sony Ericsson、Telecom Italia、Telefonica、Telenor、Telstra、Vodafoneで、日本メーカーは含まれていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ