Seagateは米国時間3月9日、Advanced Micro Devices(AMD)との協業により、次世代のSerial ATAを用いたハードドライブのデモを公開した。転送速度は最大6Gbps(600MBps)という。
現在、コンシューマ向けコンピュータの多くではSATAもしくはSATA2が採用されており、最大スループットはそれぞれ1.5Gbps(150MBps)、3Gbps(300MBps)となっている。しかし、ソフトウェアとハードウェアのオーバーヘッドの問題から、SATAドライブの実際の伝送速度は200MBps以下にとどまっている。
最新のインターフェースは、ハードドライブのスループット速度を最大で2倍高速化するもので、実際の伝送速度も改善されると期待されている。
SATA3は、既存のSATAおよびSATA2と後方互換性があり、ケーブルとコネクタも同じものを利用する。消費電力効率が改善されており、SATA標準に含まれるアクセス最適化技術「Native Command Queuing」も強化、システム全体の性能とデータ伝送速度を改善するという。
現在、SATA3は開発の最終段階にあり、実際の製品はまだ存在しない。AMDでは、現行の750チップセットと将来のチップセットでSATA3をサポートしていくことを明らかにしている。
その一方でSeagateでは、最初のSATA3ベースのハードドライブは2009年末までに登場すると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ