プリンタなど、大いに興味をそそるとは言い難いオフィス機器のメーカーであるHewlett-Packard(HP)が、携帯電話向けのインテリジェントなソーシャルネットワークアプリケーション「Friendlee」の開発に取り組んでいる。
Friendleeは、ユーザーが誰と多くのやりとりをしているかを記録し、やりとりの多い順に友人のリストを作成する。現在情報としてリストに載っている人たちが今何をしているかが表示され、さらには現地時間や相手の電話のオンオフ状況、あるいはマナーモードになっているかどうかなどがわかる。「Google Latitude」と同様に、友人の位置情報も確認できる。ユーザーおよび表示されている相手は、自分の情報を閲覧できる対象を制限することもできる。こうしたアイデアはメール相手の興味深い(言いかえれば使い道のない)あらゆるデータを表示するメールソフト用プラグイン「Xobni」を連想させる。
BBCの報道によれば、BlackBerry向けのFriendleeの試作品は、5月に開催されたWireless Enterprise Symposium(WES)2009ですでにプレビューされており、現在はカリフォルニア州パロアルトにあるHPのSocial Computing Labでテスト中だという。同研究所でディレクターを務めるBernardo Huberman氏率いる研究チームは、FacebookやYouTube、Twitter経由のやりとりを分析し、携帯電話は、大きな友人の輪を作ることよりも双方向の直接的な接触に向いているという結論に達したという。この話を聞くと、われわれもTwitterについてあれこれと記事を書いてきたのだから、これにも研究助成金をもらえないものだろうかと言いたくなってしまう。
Huberman氏のチームは、9月中旬にドイツのボンで開催されるMobile HCIカンファレンスでFriendleeを公開する予定だ。Friendleeは現在、「Windows Mobile」とGoogleの「Android」に対応している。最も面白そうに見える機能の1つは、親しい友人に企業や人物について推薦やアドバイスをお願いする推薦エンジンだ。そう、「個人的な付き合いや仕事の両方で」関係のある人たちが対象だ。これはなかなか愉快な機能のようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ