Microsoftの検索エンジン「Bing」では子供でも非常に簡単にポルノを検索し閲覧することができるという多数の報道を受け、同社は、サイト上で子供が閲覧している内容を保護者が容易に禁止したり監視したりできるような変更を加えた。
Microsoftはブログ投稿において、この問題への対処として2つの変更を加えたと発表した。
同投稿では、「露骨な画像やビデオコンテンツは、独立した単一のドメインexplicit.bing.netから配信するようにした。この仕組みはエンドユーザーからは見えないが、ドメインによってそのようなコンテンツをフィルタリング可能とし、SafeSearch設定にかかわらずすべてのユーザーがそのコンテンツを容易に遮断できるようにした」と記されている。
この変更により、保護者はペアレンタルコントロールツールで同ドメインを遮断することで、そのような画像やビデオも遮断できるようになる。「Microsoft Vista」や「Mac OS X」のペアレンタルコントロールと同様に、ほとんどすべてのサードパーティー製フィルタリングツールにおいて、特定のドメインやサイトを遮断する設定ができるようになっている。
またMicrosoftは、特定の画像やビデオの「ソースURL」情報を返すため、フィルタリングプログラムがそのサイトを遮断すれば、Bing内でのその画像やビデオの閲覧は禁止される。例えば、Playboy.comで再生されるビデオがある場合、フィルタリングプログラムがPlayboyを遮断すれは、Bing内からのそのコンテンツの閲覧も禁止される。
筆者は、Bingにおいて露骨なビデオのサムネイルを右クリックし、プロパティを調べることによって、この機能をテストしてみた。画像のURLは「ts3.explicit.bing.net」で始まるものだった。ある性的な写真を右クリックすると、そのURLには「ts1.explicit.bing.net」が含まれていた。
Microsoftの広報を担当するDavid Burt氏は電子メールにおいて、Microsoftは、Bing利用時における露骨なコンテンツのフィルタリングに対するソリューションを提供するために、25社以上ものフィルタリングおよびセキュリティベンダーの協力を仰いだと述べた。
Bingは、Bing検索内でサムネイル上にマウスを置くだけで露骨なビデオや画像を閲覧することができることが明らかとなり、インターネットの安全性を推進する一部の人々からの反発を招いていた。Bingのデフォルト既定では、露骨な性描写を含むコンテンツを表示しないようになっているが、「これらのビデオを見るには、セーフサーチを無効にしてください」という指示が表示される。1回クリックするだけで、ビデオの再生が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ