通信サービス会社でチップメーカーでもあるQualcommが、有線および無線通信ハードウェア向け半導体大手のAtheros Communicationsを買収することになった。
携帯端末に注力するQualcommは米国時間1月5日、総額31億ドル(1株あたり45ドル)でAtherosを買収すると発表した。カリフォルニア州サンノゼに拠点を置くAtherosはWi-FiおよびBluetooth向けの半導体で特に有名だが、他にもGPS、イーサネット、電力線通信(PLC)関連製品も手がけている。Atherosの買収により、サンノゼのさらに南方のサンディエゴを本拠とするQualcommにとっては、急成長するスマートグリッド分野に同社のホームネットワーク製品で参入する道も開けるだろう。
Qualcommの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるPaul E Jacobs氏は声明で「絶えずさらなる技術を統合し、コミュニケーションやコンピュータ利用、コンテンツへのアクセスにおいてモバイル機器をユーザーの第1の手段とすることが、Qualcommの戦略だ」と述べている。
声明によれば、Atherosの現在の社長兼CEOであるCraig H Barratt氏はQualcommのNetworking and Connectivity部門のトップになるという。買収手続きは2011年前半にも完了する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。