ワシントン州レッドモンド発--MicrosoftのCEO、Steve Ballmerは米国時間28日、売上拡大戦略の一環として、WindowsとOfficeの両方により高価格の新バージョンを数年以内に追加する計画であることを明らかにした。
Ballmerによると、同社は次期バージョンのWindowsとOfficeにハイエンドデスクトップ版と新しいサーバ版を追加するという。
Ballmerは、既存のプレミアム製品である「Windows XP Professional」がMicrosoftにとって数十億ドルの売上増につながったことを指摘した。Ballmerは同社主催の「Microsoft Financial Analyst Meeting」の開幕にあたって講演し、「Vista世代にEnterpriseエディションを投入する計画だ」と語った。
Ballmerはさらに、よりハイエンドの「Office Premium」バージョンと、ソフトウェアにアクセスするコンピュータ単位で課金する「Office Server」がOffice 12で計画されていることも明らかにした。
Ballmerは、Office PremiumやWindows Vista Enterprise Editionに搭載される機能については明言しなかった。Microsoftのほかの幹部も、OfficeやWindowsのプレミアムバージョンの詳細についてはコメントを控えた。
同社グループバイスプレジデントのJeff Raikesは、Officeのプレミアムバージョンに搭載される可能性のある機能について、「最終的な詳細はまだ詰めていない」と述べた。Raikesは、同社がサーバベースの製品を多数計画中であることを重ねて強調したが、これらについても具体的には言及しなかった。
Ballmerによると、Microsoftは別の成長戦略として、携帯電話、ゲーム機、および双方向テレビ向けソフトウェアといった分野への進出も進めるという。
Ballmerは、携帯電話は毎年数億台が販売されているが、Microsoftのソフトウェアが動作するのは現在数千万台にとどまっている、と指摘した。
「われわれが静観していると思っている人もいるようだが、そのようなことはない」(Ballmer)
Ballmerはさらに、インターネット関連大手のYahooやGoogleなどとの競争にも焦点をあてた。
「デスクトップではわれわれが勝った」とBallmerは述べ、さらに「われわれはウェブ上でも本気で勝とうとしている」と付け加えた。
Ballmerは、ウェブは広告に最適な場所だとし、インターネット広告を掲載する主力サイトは将来的に一部に絞られてくると指摘した。
「わが社は必ずそのなかの1社になるので安心してほしい」(Ballmer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ