国際電気通信連合(ITU)は現地時間10月19日、WiMAXをIMT-2000の方式の1つとすることを勧告した。これにより、WiMAXは3Gの今後の開発に事実上加わることになった。
WiMAXと3Gは、競合するブロードバンド無線技術として激しく争ってきたが、今回の勧告により将来の標準として統合する道が開かれた。
WiMAX Forumは声明で、次のように述べている。「今回の決定は携帯電話事業者にとって世界的に重要な意味を持っている。携帯電話事業者は新しいインフラストラクチャへ投資する前に、ITUがどの技術を承認するか注目していたからだ。IEEE Standard 802.16のWiMAX Forum版をIMT-2000の方式の1つとして承認するという今回の決定により、地方と都市の両方の市場ニーズに応えられるモバイルインターネットの提供を目指して世界展開する機会が、2.5〜2.69GHz帯を中心に大きく広がった」
WiMAX Forum会長であるRon Resnick氏によれば、新しい無線インターフェースがIMT-2000の方式に加わるのは、10年近く前に最初の技術が選択されてから初めてのことだという。「W-CDMA、CDMA-2000、TD-SCDMAなどの技術をベースとする3Gソリューションは、すでにIMT-2000の方式に採用されている」(Resnick氏)
Resnick氏は、「今回、WiMAX技術もそれに加わり、国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)がすでに承認していた従来技術と同じ土俵に立つことができた。しかし、肝心なことは、世界展開する携帯電話事業者が自社の業務と地域ニーズに最も適切な技術を選択できるようになったという点だ」と付け加える。
一方、携帯電話事業者の業界団体GSM Association(GSMA)の広報担当であるDavid Pringle氏は、ZDNet.co.ukに対して、GSMAとしては、この展開を「冷静に」見ていると述べた。「IMT-2000のいくつかある方式の一つとして、携帯電話事業者が望めばWiMAXを使えるというのは良いことだ。WiMAXは、GSMが発展していく主流に沿って補完的あるいは限定的な用途に応える技術だろう。現時点では主流は基本的にHSPA(Super 3G)だ。したがって、多くの事業者がその労力とリソースをこの方向に投入するだろう。その中でWiMAXも一定の役割を果たすことになる」(Pringle氏)
Pringle氏によると、事業者は、将来の無線技術に互換性があること、また、そのためインフラと電波スペクトルへのこれまでの投資が再利用できることを希望するだろうという。さらに、Pringle氏は、3Gの「Long Term Evolution(LTE)」が「周波数帯を利用するために最新の無線アクセス技術と手法」を使用するべきであると述べ、「HSPAには非常に長い発展経路があると確信している」と付け加えた。
ある競売が、2.6GHz近辺の周波数帯を技術に関係なく売却するため、2008年に予定されている。この周波数帯は、3GでもモバイルWiMAXでも利用が可能となっている。同競売に対して19日の発表が与える影響は不明だが、既に実施されてきた3G用インフラへの投資がWiMAXにとって大きな弊害となっていたことから、WiMAXがIMT-2000に含まれることは議論全体に影響を与える可能性がある。
Ofcomの広報担当者は19日、「英国での周波数帯管理におけるOfcomの柔軟なアプローチと非常にマッチするので、この動きを歓迎する」と、ZDNet.co.ukに対して述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
MIDとWiMAX--インテルが提唱する新モバイルコンピューティング
インテルは米国時間9月19日午前、当地で開催中の「Intel Developer Forum(IDF)」の講演において、同社のモバイル戦略を明らかにした。 - インテルとノキア、WiMAXで協業 [From CNET Japan]
- Wi-Fi--街全体で無線LANが使える?
- WiMAX 可能性検討 NTT新社長・三浦惺氏に聞く [From CNET Japan]
「製造」 の新着情報
-
アステラス製薬がWindows 7を早期導入する理由--バルマー氏がCIO向けに講演
来日中のマイクロソフトCEO、スティーブ・バルマー氏が11月5日、CIO向けに講演した。この日だけで3回も公の場で講演するタフ... - マイクロソフトCEOのバルマー氏が来日会見--「Windows 7の初速はVistaやXPをはるかに上回る」
- 富士通、ボルボからアウトソーシングサービス受注--運用サービスを独占提供
- 仲の良いネットベンチャーと仲の悪いネットベンチャー
- グーグル、「Android 2.0」のSDKをリリース
- 製造 一覧へ »
「ネットワーク」 のバックナンバー
-
日本ユニシス、USBキーを利用したリモートアクセスサービスに検疫機能などを追加して提供開始
日本ユニシスは11月4日、専用のUSB型認証キーを使用したリモートアクセスツール「SASTIKサービス」に新機能を搭載した「SASTIKサービス Type-B」の提供を開始した。 -
リバーベッド、WAN最適化ソリューションのアプライアンス最新機を発売開始
-
楽天市場のコンテンツ配信にアカマイ「Dymamic Site Solutions」採用
-
ジュニパー、新チップセット「Junos Trio」と搭載製品を発表
-
ジュニパー、デルと提携--PowerConnectブランドでMXシリーズなどをOEM提供
- ネットワーク 一覧へ »
-
新型インフルエンザ等のパンデミック時に対応できるユーザー認証のあり方と仕組み
- 日本モバイルインターネット端末市場分析 〜2008〜2012年のMID及びスマートフォン...
- パンデミックでも社員を守り業務継続を支援する
- iPhoneをビジネスで活用する時代へ〜ビジネス&モバイルのミライ〜
- 圧倒的なWeb会議市場シェアを誇る「nice to meet you」のご紹介
- ITコスト削減の傾向と対策 〜情報システム部様限定〜
- SOA による製造ラインとバックエンド レガシー メインフレームの統合
- ビジネス コンポーネント アーキテクチャ -- SOA と EDA の統一 --
- 最上級のブレードがこれだ!導入実績豊富な製品で構成され、仮想化環境に最適化し...
- 異種データベースサーバ統合による戦略的コスト削減のススメ
企画特集
-
最大32個のセンサーが電力を徹底管理!
『省エネ性能』追求HPx86サーバー徹底レビュー -
進むストレージ環境の見直し
仮想環境に最適なiSCSIストレージLeftHandのメリット -
求めているのはSIerのエンジニア!!
連載インタビュー第1話、グリーCTO藤本氏が語る -
大丈夫?あなたの会社のセキュリティ対策
中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティを考える -
100万円で実現!中小企業の情報漏えい対策
中小企業の課題!?セキュリティ管理者不在でも大丈夫 -
【最終警告】パンデミック対策特集
サービス品質を保証するためのリスクマネジメントとは -
企業ITシステムの企画、構築、運用のイロハ
戦略的なITシステムのために、今考えるべきポイント -
―エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新―
ハンゲームの社長が語る・人材とサービスの在り方 -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
VMware OEMベンダー6社を独占インタビュー
IBM、HP、NEC、DELL、日立、富士通のVMwareの取り組み -
急増するオンライン犯罪への解決策!
オンラインサービス保護ソリューション -
情報漏えいを食い止める!
証跡としての信用力を高めるメールアーカイブとは? -
J-SOX法制定により内部統制の整備が急務に
重要性高まるActive Directoryの課題と対処法を公開中
-
11. Lock分析とWait分析
この3分間のビデオでは、アプリケーションのクリティカルセクションを分... -
12. 高度な診断
この3分間のビデオでは、Intel parallel Composerが、Intel C++コンパイ...
新着企業動向
-
山なみ景観を守れ!建築物に新たなデザイン規制を導入 「山すそ景観保全策」への意見を募集
箕面市役所 -
【大阪会場】12/6(日) プログラミングからWeb デザインまで、高速・高機能テキストエディタ...
エムソフト -
【Infinito PLUS誕生記念】今なら月額利用料金が永久半額!さらに初期費用全額還元!
GMOホスティング&セキュリティ -
WisePointシリーズ
ファルコンシステムコンサルティング - 企業動向一覧へ»
