誰もが「iPhone」を意識したかもしれないが、Nokiaによると、Microsoftとの提携の第一目的は、「BlackBerry」メーカーResearch In Motion(RIM)への挑戦にあるという。
NokiaのエグゼクティブバイスプレジデントKai Oistamo氏は米国時間8月12日、提携について「他のどの企業でもなくRIMに対処すべく厳しい課題を設定することにある」と電話会議で述べた。
米CNET Newsが11日に最初に報じたように、MicrosoftとNokiaは協業し、携帯端末版「Office」プログラムをSymbian OSの稼働するNokia製端末に搭載するという。両社は12日、この提携は、Microsoftのユニファイドコミュニケーションおよび「System Center」マネージメントツールへも拡大されると述べた。
NokiaエグゼクティブバイスプレジデントRobert Andersson氏は、RIMが北米における携帯メール市場でほとんど支配的な立場にあると述べた。「それこそがRIMの強いアプリケーション」(Andersson氏)
Andersson氏によると、OfficeスイートをSymbianに搭載することで、Nokiaは、RIMより一歩リードすることを期待しているという。「この提携がもたらすのは、より深く、より豊かなエクスペリエンス」(Andersson氏)
しかし、今回の提携が成果をもたらすには、しばらく時間が必要になる。両社が2010年において公約しているのは、「Communicator」インスタントメッセージングプログラムをSymbianに搭載させることのみだ。
MicrosoftのTakeshi Numoto氏は「最初の成果物が出てくるのは2010年となる」とインタビューで述べた。「それ以上のことは検討中」(Numoto氏)
このことをふまえた場合、携帯版「Excel」「PowerPoint」「Word」「OneNote」がSymbian携帯に初めて搭載されるには2011年までかかり、またその場合も単にEシリーズから導入を始めると考えるのが妥当のようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ