ターボリナックス(矢野広一社長)は4月28日、最新カーネル2.6版の技術者制度「Turbo-CE 2.6Master」の認定を5月31日から順次開始すると発表した。
ウィルスのまん延や個人情報保護法施行などにより、SE Linux(Security-Enhanced Linux)への注目が高まるとともにカーネル2.6ベースのシステムが急速に普及しており、システムの構築や管理スキルをもつ技術者の育成が急務となっている。こうした実状を受け、同社は今回、最新カーネル2.6そのものの汎用的な知識とスキルをもつエンジニアの育成と認定を目的に、「2.6Master」を開始することにした。
「2.6Master」は、他ベンダーの資格との提携を準備するなど、取得者だけでなく、取得者の所属する企業や組織にとってもメリットや価値のある資格として、カーネル2.4ベースまでの技術者認定制度「Turbo-CE」をもとに刷新。ターボリナックスのサーバーOS「Turbolinux 10 Server」をベースにしながらも、特定製品に依存せず、純粋に最新カーネル2.6の知識をもつエンジニアのスキルを証明する点から、新たに「2.6Master」という名称を加えた。
具体的には、「Turbo-CE」取得者に従来提供しているテクニカルサポートやセキュリティアナウンスなどの各種技術情報に加え、(1)優待価格によるターボリナックス製品の購入(個人/企業向け利用ともに可能)、(2)取得者専用Webサイトでの情報提供(7月公開予定)、(3)製品βテストへの参加や先行ダウンロード─―などの特典を用意している。
認定取得にあたっては、(1)実際のビジネスの場に必要なLinuxの概要、(2)カーネル2.6システムの導入と管理、(3)カーネル2.6の新機能の理解、(4)セキュリティに関する基礎知識、(5)主要ネットワークサービスの構築と管理に関する基本的な知識─―を習得する。