日本SGI(和泉法夫社長)は、OSS(オープンソース・ソフトウェア)開発コミュニティへ開発リソースを提供するとともに、Linuxアプリケーション開発の促進やビジネス・ソリューションを評価する設備として、「日本SGIエンタープライズLinuxテスティングラボ」を横浜市に開設した。なお、開設にあたっては、NTTコムウェアが技術協力している。
今回の「テスティングラボ」開設は、同社が04年12月に設立した「エンタープライズLinuxソリューションセンター」の具体的な活動の1つで、同センターの下の設備として日本SGIの64ビットLinuxサーバーなどを設置、OSS開発コミュニティなどへ広く開放する。
現在、多くのOSSコミュニティは、64ビット環境でのアプリケーション開発や検証をまだ本格的に行っていない。このため、「テスティングラボ」は今後、OSSがエンタープライズ分野で活用されるための有益な施設になるとみている。同ラボでは、とくにデータベースの「PostgreSQL」や「MySQL」などの主要OSSを始め、管理ツール、J2EEアプリケーションをOSSプロジェクトへリソースを提供する予定。