Ubuntu Teamは10月13日、Linuxディストリビューション「Ubuntu 5.10 "Breezy Badger"」をリリースしたと発表した。同時に、Ubuntu-jaプロジェクトでは「日本語版Ubuntu 5.10 インストールCDイメージ」のダウンロード提供を開始した。
Ubuntuはデスクトップおよびサーバ向けに開発されたLinuxディストリビューション。商用ディストリビューションとは異なり、すべてを無料で利用することができる。最新の「Ubuntu 5.10 "Breezy Badger"」では、ネットワーク経由でUbuntuを起動できるシンクライアント技術の統合、OEMハードウェアベンダがユーザ情報を入力せずに使えるOEMインストーラサポート、ヘルプメニューからLaunchpad.netを呼び出せるLaunchpadの統合などが行われた。またデスクトップに関しても、「GNOME 2.12.1」「OpenOffice.org 2.0 beta 2」「X.org 6.8.2」をはじめとした多彩な新機能が追加されている。
また、Ubuntu−jaプロジェクトでは今回の発表にあわせて「日本語版 Ubuntu 5.10インストールCDイメージ」のダウンロード提供を開始した。SCIMとAnthyによる日本語入力環境、日本語フォントの太字・斜体表示パッチを適用した「OpenOffice.org 2 Beta 2」など、日本語デスクトップ環境として使う上で有用なアプリケーションが含まれており、ライブCDイメージ、coLinux用イメージなども順次リリースしていく予定だという。