Red Hatが、フリー版Linux「Fedora Core 4」を発表した。同社はこの製品をリリースすることで、オープンソース開発の最前線で用いられる仮想化技術やプログラミングツール、その他のソフトウェアの発展を促進させようとしている。
米国時間13日にリリースされたFedora Core 4には、諸機能とともに、複数のオペレーティングシステムを1台のコンピュータで稼働させるための「Xen」仮想化ソフトウェアが搭載される。Xenは、EMCの「VMware」やMicrosoftの仮想マシン製品と競合するソフトウェアだ。
新たにリリースされたFedoraは、GCC(GNU Compiler Collection)の新版であるバージョン4の技術を利用している。GCCは、プログラマが記述したソースコードを、コンピュータが読み取ることのできるバイナリ命令に変換するツールである。GCC 4には新たなフレームワークが搭載されており、同ツールの支持者らは、この新機能によりパフォーマンスの向上が期待できるとしている。
すでに報じられた通り、新しいFedoraは、Appleコンピュータの「Mac Mini」で用いられている「PowerPC G4」などの、Powerプロセッサを搭載したマシン上で稼働する。もっとも、IBMサーバに関してはその多くがPowerシリーズのチップを採用しているが、AppleがすでにIntelへの移行を表明していることから、こうしたシステムは数年後には入手困難になる可能性がある。Fedora Core 4はほかにも、Intelの「Xeon」やAMDの「Athlon 64」といった、32ビットおよび64ビットのチップを搭載するマシン上でも動作させることが可能だ。
Red Hatは、Linuxや上位ソフトウェアを短期間のうちに進化させ、新機能を開発してコアユーザーを満足させようと、2003年にFedoraプロジェクトを立ち上げた。しかし、Red Hatからのサポートを長期にわたって受けるには、Red Hat Enterprise Linuxを購入し、年ごとの登録料を支払わなければならなかった。
Red Hatは先ごろ、同プロジェクトにおけるみずからの立場をより中立化し、外部の開発者をプロジェクトに引き入れることにした。同社は6月初めにはFedora Foundationを設立して、プロジェクトの進行やソフトウェアの開発に対する部外者の発言権を強めている。
Fedoraと競合するものとしては、「Ubuntu」といった熱心な支持者によるプロジェクトや、Novellの「Suse Linux Professional」のような商用製品が挙げられる。さらに今週末以降は、Sun Microsystemsの「OpenSolaris」をも相手にしていかなければならなくなる。
Fedora Core 4のリリースは、当初は5月16日に予定されていた。また、Fedora Core 4は前述の通り米国時間13日にRed Hatのウェブサイトで公開されたが、11日には、同製品をミラーサイトからダウンロードしたり、ファイル共有サービス「BitTorrent」を介して入手したりすることが可能だったことが判明している。
Red Hatの製品発表リリースには、Fedora Core 4はLinuxカーネルのバージョン2.6.11に基づき、Pentium 4プロセッサを利用するよう最適化されていると記されている。同OSはしかし、400MHzのPentium IIや、(テキストしか表示できないインターフェースでもかまわない場合は)Pentiumを搭載するコンピュータ上でも稼働させることが可能だ。メモリの最低容量は、32ビット版x86プロセッサでは256Mバイト、64ビット版x86プロセッサでは512Mバイトが推奨されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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