Linuxカーネル2.6.17が公開に

文:Graeme Wearden(Special to CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-06-21 12:20

 Linuxカーネル2.6.17の正式版が週末にリリースされた。

 新バージョンにはさまざまな新機能が加わっている。Sun MicrosystemのNiagaraチップアーキテクチャやBroadcomの43xxベースのワイヤレスカードなどがサポートされたほか、複数の点においてパフォーマンスの改善が図られている。

 Broadcomのワイヤレス技術は多くの市販ワイヤレスデータカードで採用されている。Linux-Watchの記事によると、カーネルのワイヤレススタックに追加され、Linuxの802.11技術と連動するソフトウェアMAC(Machine Access Control)レイヤ「Softmac」のおかげで、Broadcom製ワイヤレスデータカードのドライバサポートが実現したという。

 さらに、ユーザー名とパスワードを入力してワイヤレスクライアントとネットワーク間の認証を行うCisco SystemのLightweight Extensible Authentication Protocol(LEAP)も新たにサポートされた。

 これらはいずれもノートPC上でのLinuxの利便性を向上させるもので、モバイルワーカーやITマネジャーの間でのLinuxの普及につながるものと期待されている。

 同カーネルはLinux Kernel Archivesサイトからダウンロード可能で、変更点に関する情報も同サイトで入手できる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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