Linuxカーネル2.6.17の正式版が週末にリリースされた。
新バージョンにはさまざまな新機能が加わっている。Sun MicrosystemのNiagaraチップアーキテクチャやBroadcomの43xxベースのワイヤレスカードなどがサポートされたほか、複数の点においてパフォーマンスの改善が図られている。
Broadcomのワイヤレス技術は多くの市販ワイヤレスデータカードで採用されている。Linux-Watchの記事によると、カーネルのワイヤレススタックに追加され、Linuxの802.11技術と連動するソフトウェアMAC(Machine Access Control)レイヤ「Softmac」のおかげで、Broadcom製ワイヤレスデータカードのドライバサポートが実現したという。
さらに、ユーザー名とパスワードを入力してワイヤレスクライアントとネットワーク間の認証を行うCisco SystemのLightweight Extensible Authentication Protocol(LEAP)も新たにサポートされた。
これらはいずれもノートPC上でのLinuxの利便性を向上させるもので、モバイルワーカーやITマネジャーの間でのLinuxの普及につながるものと期待されている。
同カーネルはLinux Kernel Archivesサイトからダウンロード可能で、変更点に関する情報も同サイトで入手できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ