「Windows Vista」が全世界で11月30日にようやく登場となった。いったんは計画されながら実現に至らなかった内容もあるようだが、Windowsの総責任者Jim Allchin氏は「すごい製品だ」と述べている。
「Windows XP」のデビューから5年以上がたった今、ついにその姿を現したVistaだが、その提供先は同OSを最低5本購入しようという企業に現在は限定されている。このような企業なら30日からVistaを購入できるようになるが、消費者や、Vista搭載PCを購入したい人々は1月まで待たなくてはならない。
Vistaについての話題を数カ月前から遮断してきた人々のために、新しいWindowsについてのFAQをここに用意した。今回のアップデートでは、セキュリティが改善され、人目をひく新しいグラフィックスが採用され、新しいデスクトップ検索機能が搭載されるなどしている。
--Vista登場までの経緯は?
数カ月前からコミュニティープレビュー版、ベータ版、製品候補版などが投入されてきたが、MicrosoftはついにVistaの完成を宣言した。
大企業なら、ボリュームライセンス契約でVistaを30日から入手できるようになるが、米国のCompUSAでは、5本を最小購入本数とすることで中小企業にもVistaのライセンスを販売している。しかし、Vistaがインストールされた新しいPCを購入したいという消費者は、1月の一般発売まで待たなくてはならない。
--もし今新しいPCを買ったらどうなるのか?Vistaには対応するか?
Microsoftでは、2007年3月まで「Express Upgrade」プログラムを提供している。同プログラムは、XPマシンを今購入する人々に対し、消費者向けの出荷開始後にVistaを無償もしくは割引価格で販売するというもの。
ただ、そのPCがどこまでVistaに対応するのかという疑問も残る。Microsoftでは、消費者の判断を支援するため2種類のロゴを用意した。一部のマシンには「Windows Vista Capable」というロゴが付いている。このロゴがついたPCならVistaは動作する。だが、これは十分なグラフィックス性能や、OSのすべての新機能に必要な各種コンポーネントがそろっていることを保証するものではない。もしこのような保証が必要であれば、「Vista Premium Ready」ロゴの付いた製品を探してもらいたい。
--Vistaの中身は?
以前「Longhorn」と呼ばれていたVistaは、2003年に初期バージョンが初めてデモされて以来かなりの進化を遂げてきた。ただ同社では、全く新しい「WinFS」ファイルシステムの搭載については計画を断念している。また、「Indigo」と呼ばれる新しいWebサービスアーキテクチャや、「Avalon」と呼ばれる新グラフィックエンジンの実装内容にも変更があった。
現時点でVistaの重要な仕様とされるのが、セキュリティの強化、新しい検索メカニズム、ノートPC向けの多数の新機能、ペアレンタルコントロール、そしてホームネットワーキング対応の改善だ。また、見栄えのする半透明のウィンドウから、ドキュメントの内容をそのまま縮小して表示するアイコンまで、Avalonのおかげで外観も変わる。
Microsoftによると、Vistaを企業から見た場合、社内におけるPCの導入が容易になり、コンピュータの再起動回数が減ることでコスト削減にもつながるという。
Vistaには、スパイウェア対策ツールや、新バージョンとなる「Internet Explorer 7」ブラウザに加え、「Windows Media Player 11」も搭載されている。また、組織全体で利用できる新ツールの「Windows Calendar」も搭載される。これは、Windows XPの電子メールでOutlook Expressが果たしてきた役割を担う予定情報管理ツール。
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