マイクロソフト、「Windows Vista Starter Edition」発売へ

文:Caroline McCarthy(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-01-29 14:29

 Microsoftは米国時間1月26日、新OSの発展途上国向けのエディションである「Windows Vista Starter Edition」の発売について発表した。

 Windows Vista Starter Editionは、Microsoftが2003年6月に発表した「Windows XP Starter Edition」と同じコンセプトの製品。ローエンドプロセッサに対応し、多くの言語をサポートする。またPCを初めて使うユーザー向けに充実したチュートリアルがバンドルされている。同エディションはVistaのほかの消費者向けバージョンと同様に米国時間30日にリリースされる。

 MicrosoftのMarket Expansion Group製品マーケティングディレクターMike Wickstrand氏は「Microsoftは、すべてのデスクとすべての家庭にコンピュータを普及させる、というビジョンを実現させるために設立された」」と述べ、同社が「世界中の発展途上国の政府と協力して、技術利用を促進するうえで、特に低中所得層の国民にどういうニーズがあるのか、把握に努めてきた」ことを明らかにした。

 Wickstrand氏によると、Windows XP Starter Editionは東南アジア、ロシア、インドの消費者を主な対象とし、就学児童のいる家庭や、初めてコンピュータを購入する人々に重点を置いたという。同氏によると、Windows XP Starter Editionの長所の1つは、現地の言葉をサポートしたことだったという。Windows XP Starter Editionは、最終的に24の言語をサポートし、130カ国以上で販売された。

 MicrosoftはWindows Vista Starter Editionを擁して、発展途上国の低所得世帯に向けて製品を提供する取り組みを拡大する意向だ。Windows Vista Starter Editionは70の言語をサポートするほか、複数の言語を利用できるオプションも用意される。オプションを利用すると、子どもは英語でコンピュータを使い、その親は母国語で使用するといったことが可能になる。

 Windows Vista Starter Editionは、Intelの「Celeron」や古い世代の「Pentium」、Advanced Micro Devices(AMD)の「Duron」など、Windows XP Starter Editionよりも幅広いプロセッサ上で動作する。同OSの推奨動作環境は300MHz以上のプロセッサとなっているが、233MHz以上のプロセッサであれば動作する。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]