Microsoftは米国時間9月12日、独占禁止法違反の懸念に応えるために、「Windows Vista」のデスクトップ検索機能に対する変更計画の概要を発表した。
Microsoftは6月に競合他社、とりわけGoogleからの懸念の声に対応して、デスクトップ検索の動作方法に変更を加えることに同意した。
今回の変更で大きく変わるのは、Vistaに組み込まれたデスクトップ検索エンジンによって生成された検索結果を閲覧するのとは別に、Microsoft製以外のデスクトップ検索エンジンを選択したVistaユーザーにとって検索結果を閲覧する場所が増えることである。
変更はWindows Vistaの最初のService Pack(SP)で行われる。Microsoftは今後2〜3週間でこのSPのベータ版をリリースし、完成版を2008年初頭に発表する予定。
検索機能の変更が意味することは、「ユーザーがWindows Vistaで様々な他社製の検索エンジンを使用できるようになるだけでなく、Windows Vista SP1では、スタートメニューやエクスプローラウィンドウなどで追加のエントリポイントから好みの検索結果を閲覧できることだ」と、Microsoftの関係者は電子メールでCNET News.comに述べた。
Microsoftは、検索エンジンを使用できるようにするには、検索エンジンのプロバイダーがWindows Vista SP1の新しいプロトコルを使用して自社のサービスを登録する必要があると述べる。
今週、Microsoftは今回の変更について業界に理解を求めるために3つの文書を発表する予定。最初の文書は計画されている変更事項の概略を説明した知識ベースの文書であり、9月12日にMicrosoftのメインウェブサイトに発表される予定である。
2番目の文書は、他のソフトウェア企業が今回の変更を利用できるようにするためのMicrosoftの検索プロトコルに関する資料であり、こちらは同社の開発者向けサイトに掲載される。3番目の文書は、システムの全体的なパフォーマンスを低下させないようにサービスを運用する方法を説明した技術文書である。
「法廷で約束した内容に従い、今週、われわれは3つの文書を発表して、パートナー企業が自分たちのデスクトップ検索エンジンを修正して今回の変更に対応できるようにする」とMicrosoftは声明で述べている。また、Microsoftの同意判決を監督する裁判所によって任命された技術委員会に対して、Service Packの暫定的なテストバージョンを提供していることも発表した。
「今回の過程を通じて、当社は技術委員会と緊密に協力し、また委員会側も(ソフトウェア会社各社に)意見を交換しながら、今回のコード変更に関する仕様と技術文書を開発してきた」とMicrosoftは述べている。「引き続き技術委員会と協力し、われわれの設計が合意された仕様に適合するように万全を期していきたい」
一方、Goolgleの関係者は、「提案されたVistaのデスクトップ検索に対する変更事項を早く評価したい。消費者により多くの選択肢を与えるというMicrosoftの責任が果たされているかどうか見極めたい」と語っている。
今回の変更によって、Vistaのユーザーに分かる外観上の違いは2カ所である。1つはVistaのスタートメニューである。現在、「検索結果をすべて表示」または「すべての場所を検索」というボタンがある。これが変更によって、他社製の検索エンジンを選択した場合は、「すべての場所を検索」ボタンをクリックしたときに選択した検索エンジンが起動するようになるという。
もう1つは、Vistaのエクスプローラウィンドウ上部にあるコマンドバーである。検索ボックスに文字を入力し始めると、現在では「検索条件を保存」と「検索ツール」という濃い青色のボタンが現れる。今回の変更では、「すべての場所を検索」というボタンと、デフォルトの検索エンジンへのリンクが追加される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
関連情報
-
MSの反トラスト訴訟--米判事、グーグルの申立書提出を認める [From CNET Japan]
マイクロソフトが反トラスト法を遵守しているかを監視する米国裁判所はグーグルに対し、マイクロソフトが「Windows Vista」におけるデスクトップ検索製品について、十分に公平な選択が可能な環境を提供していないとする申し立てを提出することを認める判決を下した。 - Vista SP1、登場は2008年第1四半期--マイクロソフト発表
- グーグル、マイクロソフトの反トラスト訴訟への参加を熱望
- グーグル、Linux用「Google Desktop」のベータ版を公開
- 米地裁判事、Vistaの修正計画は不十分とするグーグルの申し立てを棄却 [From CNET Japan]
- 「Vistaの検索機能に対する修正は不十分」--独占禁止論争でグーグルが主張
- マイクロソフト、Windows Vista SP1のベータ版を年内にリリースへ
- MS、Vistaのデスクトップ検索を変更へ--米司法当局と合意 [From CNET Japan]
- MS、Vistaの変更を予定--グーグルの懸念に対応か [From CNET Japan]
- デスクトップ検索競争本格化--MSもまもなくテストバージョン発表へ [From CNET Japan]
- Microsoft
「業界動向」 の新着情報
-
「Google Books」をめぐる和解について米司法省が調査を開始
米司法省は、特定書籍のデジタル出版権に関してGoogleと出版社団体の間で合意した和解について、独占禁止法違反関連で正式な... - 「Windows 7」:事前予約割引とFamily Packの不確かな存在にユーザー困惑
- MS、最大半額の大規模データセンター向け統合運用管理ライセンスを発表
- シマンテック、アジア太平洋地域における中小企業のセキュリティ課題をレポート
- シマンテック、中小企業に関するIT調査を発表:57%がIT費用増加と回答
- 業界動向 一覧へ »
「OS/プラットフォーム」 のバックナンバー
-
レッドハット、KVMベースの仮想化を組み込んだ「Red Hat Enterprise Linux 5.4 Beta」をリリース
レッドハットは米国時間7月2日、「KVM」ベースの仮想化を組み込んだ初めてのバージョンとなる「Red Hat Enterprise Linux 5.4」のベータテストバージョンをリリースした。 -
サイオス、企業のOSS活用によるコスト削減を支援する「OSSワンストップソリューション」提供開始
-
MSKK、Windows 7の日本での販売価格とキャンペーン施策を発表--でも、発売日は?
-
Windows 7、日本国内の提供価格が正式発表
-
PCメーカー各社、「Windows 7」無料アップグレードを提供へ
- OS/プラットフォーム 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
仮想化、復習しませんか?
この特集で仮想化のパターンがわかります -
Windows 7の情報満載
MicrosoftのすべてがわかるZDNet Japanの総力特集
企画特集
-
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
SOA、BPM、SaaS −今、企業に必要なこと
ビジネス・アプリケーションの今を網羅する特設サイト -
【徹底対談】運用管理ツールの賢い使い方
市場背景〜仮想化管理までアナリストが解説! -
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
仮想環境を実現するソリューション特集
仮想化導入時、こんなところ気にしてますか? -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には? -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
5. lambda関数を使って
この5分間のビデオは、並列コードをより読みやすくするために、Threaded... -
6. 既知のバグをデバッグする
この4分間のビデオは、並列プログラムエラーが疑われる既知のバグをデバ...
新着企業動向
-
検索数チェックツール 「aramakijake.jp」 のデータ拡充!
〜 約143件のキーワードを対象にキ...
ディーボ -
無料SEO対策セミナー『SEO内製化支援セミナー』09年7月10日開催!
網羅株式会社 -
事例のご紹介 Vol.1 | 情報インフラの全体最適化
EMCジャパン -
ファイアウォールネットワークセンター(FNC)
NRIセキュアテクノロジーズ - 企業動向一覧へ»
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。 
