「Centro」が製品として完成するのはまだ何カ月も先のことであるが、Microsoftは中規模企業向けのサーバ製品であるこのカスタムソフトウェアパッケージの詳細をいくつか明らかにした。
MicrosoftがCentroの開発計画を発表したのは2005年9月のことであった。同社は当時、CentroがWindows ServerのLonghornバージョンと、その頃にはExchange 12という開発コード名で知られていたExchangeの最新バージョンに基づくものになると述べていた。Microsoftが今週明らかにしたところによると、Centroではセキュリティが強化されるとともにマネジメントツールが拡充され、特に50〜250台のPCを保有している企業向けのものとなるはずだという。
覚えやすい開発コード名が捨て去られ、長い製品名がつけられるのはよくあることだ。今回の場合、「Centro」は「Windows Essential Business Server」という名前になる。
サーバ&ツール部門の製品計画責任者であるRuss Madlener氏は「この名前は、われわれがCentroで実現しようとしていることにぴったりだ」と述べている。Madlener氏によると、IT管理者が「障害対応」や管理タスクよりもより戦略的な仕事を行えるようにするうえで、このサーバソフトウェアが(製品名で使われるEssentialの語にかけて)「必要不可欠」になるのだと述べた。
Microsoftによると、同製品のバージョンとしてスタンダードとプレミアムの2種類が用意されることになるという。
スタンダードのサーバパッケージは3台の物理サーバ上で稼働し、Windows Server 2008とExchange Server 2007、Forefront Security for Exchange、System Center Essentials、ISA Serverの次期バージョンで構成される。プレミアムバージョンには、4台目のサーバ上で稼働可能なSQL Server 2008も搭載される。
Microsoftは同製品の価格について詳細を明らかにしなかったが、サーバソフトウェアも、サーバに接続されるPC毎に必要なクライアントアクセスライセンスも、単一価格で販売されることになるという。