マイクロソフト、Startkeyプロジェクトの存在を認める

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2008-03-07 15:46

 Microsoftは利用者がWindowsのすべての情報をフラッシュドライブに入れて持ち運べるようにするプロジェクトを進めている、と伝えられている。

 この件に興味を抱き同社に照会したところ、Startkeyプロジェクトの存在を確認したほか、具体的な情報も少々入手した。

 「Microsoftでは、アプリケーション、楽曲、写真、動画、個人設定、パスワードなど、使用中のWindows PCの環境をフラッシュタイプのポータブルストレージデバイスに簡単かつ安全に複写するソフトウェアの開発に取り組んでいる(コード名Startkey)。保存した環境はWindowsベースのコンピューターに取り込むことができ、任意のPCを自分がいつも使っているPCに変えることが可能になる」と同社は述べている。

 MicrosoftとSanDiskは2007年5月にSanDiskのU3 Smart Technologyに代わる製品(ハードウェアとソフトウェアで構成)の共同開発に合意している。Startkeyはこの合意から生まれたプロジェクトで、当然予想されるように、ソフトウェアをMicrosoftが、ハードウェアとセキュリティをSanDiskが担当している。

 Microsoftは米国時間3月6日、この製品は世界中の利用者に役立つだろうと述べているが、同社は富裕国と途上国の両方を視野においているのだと思われる。

 2007年の発表では、両社共同の製品は2008年下期を予定し、その成果を他のハードウェアメーカーにライセンスしたいとしている。

 MicrosoftはUSBフラッシュドライブまたはSDカードになることは明らかにしたが、技術の詳細や製品化の時期については触れず、近いうちに詳細を発表するとだけ述べた。

 同社はフラッシュデバイスからWindowsを起動するPCの開発でAsusなどのPCメーカーと協力しているが、Startkeyはオペレーティングシステム自体をフラッシュドライブに入れるわけではないと、Microsoftの担当者は述べている。

 「これは支援ソフトウェアであり、Windowsが稼働するホストコンピューターと接続して使うものだ。WindowsをUSBフラッシュデバイスに入れるのではない」と上述の担当者は言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェア対策をマンガで解説、手口や被害のデータから見る脆弱性放置の危険性とは?

  2. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  5. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]