レッドハット、KVMを組み込んだ「Enterprise Linux」を発表

文:David Meyer(ZDNet.co.uk) 翻訳校正:編集部

2009-02-25 11:23

 Red Hatは米国時間2月23日、同社Enterprise Linuxの新バージョンにKernel-based Virtual Machine(KVM)ハイパーバイザを組み込むことを発表した。

 「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.4」にバーチャルマシンモニタを組み込むという今回の発表は、同日明らかにされたより広範囲にわたる同社仮想化戦略の一部を構成している。同戦略はKVMをベースとしているが、既存のXenベースの環境は、RHEL 5の製品寿命内においてサポートが継続される、とRed Hatは声明で述べた。Xen環境をKVMに移行することを支援するためのツールおよびサービスが提供される予定だ。

 RHEL上での稼働が試験および認証されたアプリケーションは、「Red Hat仮想化プラットフォームでの稼働が修正をすることなく認定される」と同社は戦略に関する声明で認めている。

 また、サーバおよびデスクトップ用の新しい仮想化マネージャである「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers」および「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Desktops」とともに、「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor」と呼ばれるパッケージで配布されるスタンドアロン版KVMも発表された。各製品は今後3〜18カ月で提供可能となる。

 Red Hatは2008年9月、KVMを開発およびサポートする企業Qumranetを買収している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  2. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

  3. クラウド基盤

    信頼性と生産性を両立するアプリ環境の構築とは--先進的なIT戦略に取り組むためのガイドブック

  4. ビジネスアプリケーション

    組織全体にAIと生成AIの両方を組み込む方法--組織全体で自動化の活用により効率性と生産性を向上

  5. ビジネスアプリケーション

    現場の負担を軽減し、低コストでDXを支援するシステム--まずはAI-OCR活用の文書管理サービスから

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]