Microsoftは、安価なサブノート向け「Windows 7」の販売を開始した後もネットブック向け「Windows XP」の提供を継続するであろう、と同社幹部が明らかにした。
Microsoft Internationalのビジネスストラテジー担当バイスプレジデントであるNeil Holloway氏は現地時間3月5日にZDNet UKに対し、MicrosoftはWindows 7がXPよりもポピュラーになることを期待している、と語った。しかし、どのOSをネットブック向けに提供するかは、最終的に顧客の選択に応じて決定することになる、とも述べた。
「市場がどう動くのかを見守る」とHolloway氏はブリュッセルで行われたMicrosoftのGrowth and Innovation Dayで語った。「私たちがネットブック向けWindows 7を広めるのにともない、XP入手の可能性は徐々に低くなるだろう。私はこの点について、市場がWindows 7を判断することになると思う」とHolloway氏は述べた。
過去1年半にわたるネットブック市場の予想外の成功により、MicrosoftはWindows XPの提供終了を繰り返し延期してきた。その理由は主に、新しいVista OSをネットブック上で実行するときにあまりにも多くのプロセッサ能力が要求されるからだ。
Holloway氏のコメントは、MicrosoftがXPの提供終了をさらに延ばすことを示唆している。これは、この年月を経たOSが、新たに登場するWindows 7 Starter Editionと実質的に競合することを示している。Windows 7 Starter Editionは明確にネットブックを対象とし、2009年末または2010年初頭にリリースされるとみられている。
Windows 7はWindows Vistaと同じアーキテクチャー基盤上に構築されているが、Microsoftは、この新しいOSがVistaよりも軽量になり、それゆえネットブックでの使用に適すると、繰り返し主張している。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は2月、Windows 7のStarter Editionが搭載されたネットブックを購入したユーザーは、同OSのより充実した機能を持つバージョンにトレードアップする機会を提供されるであろうと語っている。Holloway氏も、そのようになるだろうと認めた。
Holloway氏は「ユーザーはローエンドの(Windows 7)ネットブックまたはハイエンドのネットブックを選択できるだろう」と語った。「問題は、機能が絞られたWindows 7を使用するか、より多くの機能を持つ上のレベルを使用するかだ」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ