英Symbian Foundationは現地時間3月13日、オペレーティングシステム(OS)「Symbian」を積極的にリリースすると表明した。同財団は向こう数年間、半年ごとに同OSの新版をリリースするという。
Symbianは世界で最も広く利用されているスマートフォン向けOSだが、ここ数カ月間、AppleやResearch in Motion(RIM)、Microsoftといったライバルに押されている。Symbianの筆頭株主だったNokiaは2008年、同OSを統合し、オープンソースライセンスの下でリリースすることにより、成長の回復を図る決断を下した。
SymbianのDavid Wood氏によると、この計画は徐々に実現しつつあるという。Symbian Foundationの下で開発された「Symbian^2」と呼ばれる最初の統合版は2009年中頃までに「機能的に完成」し、同年末までに「固まる(デバッグされる)」見込みとなっている。つまり、2009年末にかけて新ソフトウェアを搭載した端末が登場し始める可能性があるということだ。
「Symbian^3」も同時期に機能的に完成予定で、デバック済みの最終版は2010年中頃にリリースされる予定だ。つまり、Symbianとパートナー企業は、ソフトウェアのアップデートを頻繁に実施する計画ということだ。それにより、日々変化する人々のスマートフォンの利用方法への対応も大幅に容易になる。
Symbian開発者らはまず、「S60」ユーザーインターフェースをベースにして開発を統合する。これにより、開発者らは、明確に異なる3種類のユーザーインターフェースから1つを選択する必要がなくなる。しかし、Symbian開発者グループは今後、Palmの「webOS」のような話題性のあるより新しいプロジェクトや、人々の興味をかき立てるOSは最低でも考案する必要があり、できればそれ以上のものを考えだす必要があるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ