MSの月例パッチ適用、一部ユーザーに「死のブルースクリーン」障害発生の報告

文:Elinor Mills(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一

2010-02-12 12:44

 米国時間2月11日、Microsoftが9日に公開した最新のセキュリティ更新をインストールした一部のWindowsユーザーから、「死のブルースクリーン」の障害が生じているとの報告があった。

 MicrosoftのWindowsフォーラムに苦情を寄せているユーザーの大半は「Windows XP」で問題が生じたとしているが、1人は「Windows 7」で問題があったと報告している。

 機能が回復するらしい修復方法がフォーラムに投稿されているが、ユーザーの怒りは必ずしも収まっていない。

 あるユーザーは11日、「ブルースクリーンが現れて修復に何時間もかかったが、Microsoftのどこに費用を請求すればいいのか?」と書き込んでいる。

 問題は特定の更新プログラムで起きるようだ。これは、攻撃を受けて特権が昇格されるおそれがあるという32ビットWindowsカーネルの脆弱性に対処した更新プログラムで、脆弱性自体は1月に明らかにされていた。

 2月10日に問題を最初に報告したブログ「Krebs on Security」によると、修復にはインストールCDが必要だが、コンピュータのメーカーによってはオペレーティングシステムの再インストール用ディスクが付属していない場合もある。

 さらに、CD-ROMドライブを搭載していないネットブックの場合、問題の修復はいっそう困難になる、とBrian Krebs氏はブログで述べている。

 ネットブック向けの修復方法を提供する予定はなく、ネットブックユーザーはマシンのメーカーからサポートを受ける必要があるとMicrosoftから告げられた、と数人がフォーラムで報告している。

 MicrosoftのシニアセキュリティコミュニケーションズマネージャーであるJerry Bryant氏の声明によると、同社は問題の原因を特定するため報告を調査中だという。

 同氏の声明には次のように書かれている。「問題が生じたという人はhttps://consumersecuritysupport.microsoft.comを利用できる。米国内の居住者は、PC Safetyホットラインの1-866-727-2338(PCSAFETY)を利用して、Customer Service and Supportに無料で電話できる。米国外の居住者は、http://support.microsoft.com/internationalから地元の電話番号を探せる」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]