「Windows 7」は米国時間2月22日、重要なマイルストーンに到達した。同OSが2009年末にリリースされて以来初となるサービスパックが提供された。
Microsoftは「Service Pack 1」(SP1)を2011年2月に入ってメーカー向けにリリースした際、一般ユーザーの手には今週届くことになると発表していた。同ソフトウェアは22日中に、「Windows Update」を介して提供される予定で、MicrosoftのDownload Centerではすでに、全バージョン向けの1.95Gバイトのダウンロードバンドルとして提供されている。TechNetサブスクリプション会員とMicrosoftのボリュームライセンス顧客には、同アップデートが先週提供された。
Microsoftによると、スタンドアロンのアップデートパッケージのサイズは、x86マシン向けで527Mバイト、x64マシン向けで約903Mバイト、「Itanium」チップ搭載マシン向けで511Mバイトであるという。Windows Updateでは、それぞれのダウンロードサイズはかなり小さくなる。
同サービスパックには、一般ユーザー向けの目新しい機能は何も含まれていないが、Windows 7のサーバ版である「Windows Server 2008 R2」のパフォーマンスを改善する2つの重要なバックエンド機能が追加されている。同アップデートにより、仮想マシンの密度を増加させる「Dynamic Memory」と、シンクライアントハードウェアのグラフィック性能を高める「RemoteFX」の2つの技術が追加される。RemoteFX機能は、Windows 7の一般ユーザー向けのバージョンにも、クライアントサイドサポートという形式で提供される。
またSP1には、バグや脆弱性に対するいくつかの修正も含まれており、自動アップデート機能を利用しないユーザーや、インターネットに常時接続しないマシンに同アップデートを適用するユーザーには有効かもしれない。その他の小さな変更点としては、HDMIオーディオ機器の性能改善、向きが混在するXPSドキュメントの印刷に関する修正、「Advanced Format」のストレージ機器に対する「サポートの改良」などがある。
SP1は、2010年7月にまずはベータ版が提供され、10月に同社のテスター向けに最初のリリース候補(RC)版が提供された。2011年1月には同ソフトウェアの製造工程向けリリース(RTM)版が、ファイル共有ネットワーク上にリークしていた。
提供:Microsoft
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。