NECとNECネクサソリューションズは4月24日、GMOインターネット証券に、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用した基盤システムを導入したと発表した。オンライン証券取引サービスを支えるサーバ約60台のOSすべてを、レッドハットのLinux製品「Red Hat Enterprise Linux」で構成するなどし、費用対効果と拡張性を高めたという。
OSにLinuxを採用するほか、アプリケーションサーバには「JBoss」、ウェブサーバには「Apache」を搭載。またデータベースソフトは「MySQL」、ウェブアプリケーションは「PHP」、メールサーバは「Postfix」、ネットワーク監視サーバには「Nagios」というように、随所にOSSを積極的に採用。「4カ月という短期間でシステムを構築した」(NEC)という。
なお業務系サーバの基幹部には一部、オラクルのデータベースソフト「Oracle Database 10g」、NECのクラスタソフトウェア「CLUSTERPRO」を用いている。
GMOインターネット証券では同日より、この基盤システムをベースにした証券フロントシステムを稼動。口座開設の申し込みを受け付ける。5月12日から国内現物株式/制度信用取引を開始。その後は、同システム関連のAPIを公開するなどし、オンライン証券取引サービスを拡充することも検討するという。