LiMo Foundationは、モバイル用Linuxプラットフォームの最初のリリースを3月に発表することを明らかにした。
同団体は、Linuxベースの携帯電話の標準化を目指す業界の中のコンソーシアムの1つである。現時点で競合するのは、Linux Phone Standards Forum(LiPS Forum)だ。同フォーラムは共有が可能なオープン仕様の開発に力を注いでいる。これに対し、LiMoのメンバーは、プロプライエタリなアプリケーションを開発できる共有化されたオープンプラットフォームの構築を目指す。Lips Forumは2007年12月、最初の仕様を公開している。
もう1つの有力な競争相手としてGoogleを中心とするOpen Handset Allianceがある。しかし、これは2007年11月に設立されたばかりで、まだ影響はない。
LiMo Foundationは米国時間2月4日、このプラットフォームの最初のリリースを3月に発表すると述べた。また、同プラットフォームの発表に先行して開発者向けAPIセットを公開した。
LiMoでエグゼクティブディレクターを務めるMorgan Gillis氏は1月31日、「われわれは現在、このプラットフォームを業界全体に普及させることを目指している」と語った。同氏はプラットフォームの発表に先立ち、ZDNet.co.ukの取材に対し、APIセットは間もなく利用できるようになるとの見通しを示した。「開発者に(中略)このプラットフォームの内部を知り、LiMoプラットフォームを市場に売り込むための独自のプランを作成する機会を提供するのが狙いだ」(Gillis氏)
Gillis氏は、プラットフォームの最初のリリースで使用されている技術は、同団体設立メンバーであるMotorola、NEC、NTTドコモ、パナソニック、サムスン電子、Vodafoneの6社が製造する携帯電話にすでに実装されていると説明した。
「このプラットフォームの主要な部分すべてにおいて、市場で幅広く実証されている技術が使用されている」とGillis氏は述べる。
2007年12月に仕様を公開したLiPS Forumに先を越されたと思うか、との問いにGillis氏は、仕様の策定よりもプラットフォームを公開することの方がはるかに重要だ、と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ