IDC Japanは1月28日、2007年第3四半期国内製品別IT市場動向を発表した。
発表によると、2007年第3四半期(7〜9月)の国内IT市場規模は企業向けサー バ、PC、ストレージの市場が拡大し、前年比2.4%増の12兆2902億円となった。
2008年の国内IT市場規模は、日本版SOX法など内部統制のニーズからセキュリ ティ、コンプライアンスなどソリューションへの投資が市場を牽引し、前年比2.1% 増の12兆5453億円と予測している。
一方、2006年から2011年の年間平均成長率は米国景気の減速や、新興国の成長 鈍化にともなって景気が減速し、1.8%にとどまる見通し。
同社のITスペンディング/セキュリティ/ユーザー調査/PCsのグループディレ クターの和田英穂氏は「国内IT市場全体の成長率は鈍化傾向にあるが、もう一段掘り 下げて見ると、セキュリティ、コンプライアンス、中堅中小企業市場など高成長の領 域が存在する。ITベンダーは、自社のビジネスのポートフォリオを常に見直し、高成 長市場へいち早く参入することが、低迷する市場から抜けだすために必須である」と 分析している。