韓国政府は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死亡に関連したサイバー攻撃が発生する可能性に備え、12月19日午後2時に「サイバー危機注意警報」を発令した。同国の政府機関である放送通信委員会が同日に発表した。
今回の警報は、警告の度合いが下から2段階目。韓国ではサイバー危機警報を「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階に区分している。
金正日(キム・ジョンイル)総書記 出典:ZDNet.com
放送通信委員会によると、韓国政府はハッキングや分散型サービス拒否攻撃(DDoS)などのサイバー攻撃の可能性に備え、DDoS攻撃用の悪性コードやウェブ改ざん、異常トラフィックの増加などについて集中的な監視を実施している。被害の拡散を迅速に防止できるように24時間緊急管制を敷いており、インシデント発生時には関連機関やISPなどと共同で対応する体制を構築している。
政府主要機関や民間の主要ウェブサイトに攻撃があった場合は、関連機関と協力して迅速に対応する計画だ。
なお、日本政府は公式にサイバー攻撃に対する警戒を表明していない。
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