スピーチやプレゼンテーションに潜む10個の落とし穴--そして、その避け方

文:Calvin Sun(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-10-13 08:00

 プレゼンテーション中に問題が持ち上がることはよくある。しかしそういった状況のほとんどは、あらかじめ備えておくことでうまく対処できるはずだ。本記事では、スピーチやプレゼンテーションにおける落とし穴を避けるために役立つ戦略を紹介する。

 スピーチやプレゼンテーションを行う際には、さまざまなリスクや問題に直面することも多い。しかし、そういった状況にあらかじめ備えておくことで、うまくその場を乗り切り、より良い結果を出すことができる。本記事ではスピーチやプレゼンテーションの場で起こりがちな問題を10個挙げている。

#1:緊張

 プレゼンテーションの前に緊張することはないと言う人物は、感情に乏しいか、正直ではないかのどちらかであろう。緊張に対処する最善の方法は、プレゼンテーションの内容が聴衆に伝えるべき重要なものであり、それを効果的に伝えるための熱意が自分にあると自らに言い聞かせることである。これを別な言葉で言い換えると、緊張をポジティブなエネルギーとして利用するということになる。

#2:馴染みのない環境

 映画「Hoosiers」(邦題は「勝利への旅立ち」)の中に、高校のバスケットボールチームのコーチであるDaleが、インディアナ州大会の試合が始まる数時間前にチームの皆を試合会場に連れて行き、コートの大きさを測定させるという場面がある。そして彼らは、そのコートの大きさが、地元Hickoryにある自分たちのコートのものとまったく同じであることを発見する。

 時間が許せば、これと同様のことを行ってみてはどうだろうか。つまり、プレゼンテーションの会場を下見しておくのである。そうすることで、実際にプレゼンテーションを行う際により気分を落ち着かせることができるはずだ。また、機器や会場設備の問題に気付いたのであれば、プレゼンテーションまでに直しておいてもらうこともできるかもしれない。

#3:オーディオ機器の故障や誤動作

 いつかマーフィーの法則に襲われるということは、あなた自身も判っていることだろう。つまり、コンピュータが動かなくなる。あるいは、プロジェクタが故障する。はたまた、スピーカーから音が出なくなることもある。このため、何が起こっても大丈夫なように代替策を用意しておくようにすべきである。例えば、PowerPointのスライドなしでもプレゼンテーションを行うことはできるのだろうか?興味深さや効果は半減するかもしれないが、しどろもどろになって立ちすくむよりもましなはずである。スライドの内容をノートにしておき、いつでも使えるようにしておくようにしよう。

 何か問題が起こった際には、冷静さを失わないようにするということが最も重要である。問題に対処できる人がいるのであれば、その人物を呼べばよいが、その際にもあまり騒ぎ立てるべきではない。こういった時のために用意しておいたノートを使用し、プレゼンテーションを進めるのである。そして、幸運にも問題が解決した際には、解決してくれた人物に感謝し、再びスライドを使うようにすればよい。

#4:「もの知り」な聴衆

 聴衆の中に、プレゼンテーションの話題についてあなたと同じくらい詳しい人が1人、もしくは複数いると分かることもあるだろう。また、それだけではなく、彼らが知識をひけらかしたいタイプの人間であるという場合もあるかもしれない。こういった場合、彼らをライバルや脅威と見なすのではなく、味方に付けるようにすべきだろう。プレゼンテーションに先立って、彼らに自己紹介しておくようにしよう。そしてプレゼンテーションの冒頭で彼らを聴衆に紹介したうえで、彼らの仕事はプレゼンテーション内容のチェックであるといった冗談を述べ、彼らに謝意を表明しておくわけである。

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