ウイルスは消えては現れる。その一部は単にイライラさせられるだけだが、一部は悪意をもって作られたコードで、マシンの乗っ取りや、データを盗むことを目的としている。幸運なことに、この問題に対処するのを助けてくれるツールは数多く出回っている。それらのツールのいくつかは、Symantec、McAfee、Nortonなどのよく知られているものだ。しかし、その何分の1かの費用、何分の1かのCPU使用量で役に立ってくれるツールも存在する。
この記事では、それらの知名度が低いアンチウイルスツールをいくつか紹介する。読み終わった頃には、マシンを潰そうとするコードから身を守るための、より多くのツールを道具箱に備えられるようになるだろう。
1.BitDefender
BitDefenderは、このリストに挙げた中でも私のお気に入りの1つだ。その理由は、これがLinuxで利用できる最高のグラフィカルウイルスツールの1つだからだ。もちろん、Linuxでしか使えないわけではない。BitDefenderはLinuxでもWindowsでもアンチウイルス機能を提供するほか、様々なサーバでも利用できる。実際、BitDefenderにはメールサーバ、Sambaサーバ、デスクトップなどを始めとする様々な環境で使用するためのソリューションが用意されている。
2.Avira Antivir
Avira Antivirは、多くのケースで、他のツールでは見つけられないところでウイルスを見つけるために使われる。私のお気に入りの使い方の1つは、このソリューションをLinuxマシンに入れ(Linux版はコマンドラインベースだが、望むならGUIを使うこともできる)、そのマシンに感染したWindowsのドライブを接続して、そのドライブに対してAvira Antivirを実行するというものだ。BitDefenderに似て、Avira Antivirは他のソリューションでは発見できないウイルスも発見してくれる。Avira Antivirはコマンドラインツールであるため、他のツールよりも若干高速だ。
3.ClamAV
ClamAVは主にLinuxのメールサーバでアンチウイルスツールとして使われており、素晴らしい仕事をしてくれる。もしあなたがLinuxベースのメールサーバをホストしているのであれば、ClamAVを入れたいと思うはずだ。さもなければ、世界中にウイルスをばらまいてしまうことになりかねない。
4.Avast
Avastは他のツールのように目立たない存在ではないが、主役として脚光を浴びたこともない。Avastは他のツールが見過ごしている多くのオプションを提供してくれる、優秀なツールだ。Avastで私が気に入っていることの1つは、rootkitをチェックする機能が組み込まれていることだ。アンチウイルスがrootkitに対する保護を提供してくれていれば、それに越したことはない。
5.rkhunter
rkhunterはアンチウイルスツールというよりは、アンチrootkitツールだ。読者がrootkitに冒されたマシンに出くわしたことがないのなら、幸運に思うべきだ。それも望外の幸運と言える。Rootkitは最悪のウイルスだ。もし今使っているアンチウイルスソリューションがrootkitに対する保護を提供していないのであれば、システムにrootkit保護ツールを追加するか、そのソリューションをアンインストールして保護してくれるものをインストールすべきだ。