Linuxには、デスクトップを整理し、効果的に活用するための手段が数多く用意されている。本記事ではそういったものの中から、簡単であるうえに、驚くほど効果的で生産性の向上に役立つものを5つ選んで紹介する。
筆者がLinuxデスクトップを使っているのは、それによってもたらされる効率性の高さゆえである。もちろん、見た目も気に入っている。しかし、驚くほど出来の良いデスクトップを使うことで、仕事をより速く、より確実にこなせるようになるのである。また、ほとんどのユーザーは知らないかもしれないが、Linuxはデスクトップの効率性という点では王者として讃えられるべき存在なのだ。本記事では、Linuxデスクトップの効率を最大限に向上させるための数多くの方法の中から5つを厳選して紹介する。これらのティップスからいくつかを選んで実践するだけでも、あなたのデスクトップエクスペリエンスはずっと快適なものとなるはずである。
#1:Pager機能
LinuxのPager機能を使用している人の少なさには、いつも驚かされる。この機能は大昔から存在しており、その目的も変わっていない--ユーザーが複数のデスクトップを切り替えて使用できるようにすることで、デスクトップの整理に一役買うというものである。筆者の場合、用途別に4つのデスクトップを用意し、それぞれを以下のように割り当てている。
- デスクトップ1はネットワークツールに。
- デスクトップ2は文書作成ツールやオフィスツールに。
- デスクトップ3はグラフィックツールや動画ツールに。
- デスクトップ4はその他の用途に。
筆者の場合、このレイアウトで日々の仕事を効率よくこなすことができている。読者の方々も、自らのニーズに合わせて4つのデスクトップを使い分けることができるはずだ。
#2:ウィンドウ管理
デスクトップ上が複数のウィンドウでごちゃごちゃになるということもあるはずだ。開いているウィンドウを最小化することもできるものの、そのうちにウィンドウリストが満杯になる--また、最小化したウィンドウのどれが何であるかが分からなくなる場合すらある。このため筆者は、愛用しているウィンドウマネージャのシェード機能(ロールアップ機能とも呼ばれている)を利用している。ウィンドウマネージャのタイトルバーをダブルクリックするだけで、窓に取り付けられている巻き上げ式のブラインド(シェード)のように、ウィンドウの内容がタイトルバーに巻き上げられるのである。この機能を利用することで、どのウィンドウが何であるかを常に把握できるようになり、ウィンドウの整理もしやすくなるため、仕事の効率もアップするというわけだ。
#3:キーボードショートカット
あなたがLinuxのキーボードショートカットを活用していないのであれば、その利点の存在自体が理解できていないということになるだろう。メジャーなデスクトップ環境(GNOMEやKDE)では、さまざまなキーボードショートカットがあらかじめ割り当てられており、自分専用のキーボードショートカットを割り当てることも可能となっている。パワーユーザーであれば誰でも口にするセリフであるが、キーボードから手を離す時間が短ければ短いほど、仕事の効率は高まるのである。