Linuxデスクトップにはさまざまな拡張機能が用意されており、その中にはあなたを感動させる優れモノもいくつかある。本記事では、試してみる価値のあるものを10個紹介する。
あなたが、最近のディストリビューションによって提供されているLinuxデスクトップに疎いという場合、どういったものが提供されているのかは見当も付かないだろう。最近では、デフォルトのLinuxデスクトップそのものだけではなく、その上で利用可能な機能拡張も、注目すべき素晴らしいものが提供されている。見た目を楽しむためのものから、仕事の効率を向上させるツールにいたるまで、あなたの思うがままにLinuxデスクトップを拡張できるようになっているのだ。そこで、本記事ではあなたのLinuxデスクトップエクスペリエンスをより豊かなものにするデスクトップの拡張機能を紹介したい。こういったツールのいくつかは、あなたもすでに知っている(あるいは使っている)かもしれないが、知らないものもあるだろう。試したことのないものがあれば、試用してみて、感想を教えてほしい。
#1: Compiz
CompizというLinuxデスクトップは、いわばHDテレビのようなものである。これは必要不可欠なものなのだろうか?そんなことはまったくない。これによって素晴らしいエクスペリエンスがもたらされるのだろうか?まさにその通りだ。Compizは、仮想デスクトップを立方体の表面上に描画するという目玉機能から、さまざまなウィンドウ切り替え機能にいたるまで、デスクトップに数多くの機能を追加するコンポジット型のウィンドウマネージャである。Compizを経験しなければ、PCのデスクトップが持つ本当の力を知ったことにはならないだろう。
#2: Screenlets
Screenletsはデスクトップ上に常駐し、ちょっとした追加機能を提供する小さなアプリケーション(アプレット)である。これらは、ほんのちょっとしたことを行うものから、かなりのことを行うものまで多種多様である。筆者の個人的なお気に入りは、Ring Sensors(PCのさまざまな状態を表示するセンサ)とCopyStack(クリップボードの履歴から選択を行ったり、クリップボード上の「ページ」をドキュメントにドラッグ&ドロップできる、クリップボードの集合体)である。
#3: Emerald
Emeraldは、Compizというコンポジット型のウィンドウマネージャ用に記述されたウィンドウデコレータである。このウィンドウデコレータによって、Compizウィンドウマネージャの見た目や操作感を、ウィンドウ枠に縛られることなく向上させることが可能になる。見た目や操作感がクールなデスクトップを使っていても、ウィンドウデコレータを昔ながらの退屈なデフォルト状態のままにしておいては、宝の持ち腐れというものである。このデコレータを使うことで、Windows 7を使用しているとユーザーに思わせることも可能になる。少しばかりの作業は必要となるが、そういったことも可能なのである。