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世界的なソフトウェア会社を日本から--コミュニティーエンジン中嶋社長に聞く

オンラインゲームなどに活用される通信ミドルウェアの開発などを行うコミュニティーエンジンの中嶋謙互社長に、事業の現状と今後の展望を聞いた。

島田昇(編集部)  2008年4月17日 18時53分

 オンラインゲームなどに活用される通信ミドルウェアの開発などを行うコミュニティーエンジン。確かな技術力とこの分野では“老舗”と言われるほどの認知度を築いたことから、「TechVenture 2008」の受賞企業の一社に選ばれた。中嶋謙互社長に現状と今後の展望を聞いた。

インターネットとオープンソース

--会社設立の経緯を教えて下さい。

 コミュニティーエンジンは2000年5月に設立し、通信ミドルウェアの開発などを行ってきました。

 僕は幼少期からパソコンに触れて育ってきたこともあり、5歳くらいからビデオゲームを改造するプログラミングの真似事のようなことを始め、その後もゲーム関連のプログラミングに明け暮れてきました。僕がゲーム関連の仕事をしているのは、ある意味で当然の流れのようにも思えます。

 起業ということで言えば、高校2年の夏に友人たちとゲーム会社もどきを作りました。その高校時代の挑戦はうまく行きませんでしたが、大学在学時にアルバイト先で開発したオンラインゲーム「Lifestorm」がエニックス(現スクウェア・エニックス)のプロデューサーの目に止まり、これがきっかけとなって起業することとなりました。

 また、インターネットとオープンソースの世界に触れたことも、起業するに至った重要なポイントだったと思います。

 インターネットに関しては、学生の頃に初めて触れて「これで世界が変わる」と確信しました。オープンソースにしても、何万〜何十万円とするソフトと同等のものがネット上で無料公開されている。この2つがそろった環境下では、自分の能力というボトルネック以外の限界はないので、インターネットでMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)を納得の行くまでやってみようという思いも、起業を後押しした要因の1つでした。

--事業概要について教えて下さい。

 当社は創業から一貫してネットワークミドルウェアの開発を続けていますが、事業は大きく分けて3つあります。

 1つがミドルウェア開発。リアルタイム通信アプリケーションをつくるためのミドルウェア「VCE」、ネットワークゲームを簡単かつ安全、迅速に開発するための統合型ミドルウェアの「World Synthesizer」などがそうです。

 ソフトウェア開発ではネットワークを活用したアプリケーション開発という軸を置き、環境シミュレーションゲーム「gumonji」などを提供しています。最後に技術コンサルティングの領域では、得意とするオンラインコンテンツに関する支援を企画から運用まで行っています。

 当社の事業目的は「人間の遊び心と創造性を、引き出し、組み合わせ、増幅する術を開発すること。」としています。コミュニティーエンジンという社名も、他の案と比べたわけではなく、これしかなかったんです。それと、ゲームは一過性のものであって、それがネットワークと融合して進化した先にある何かに興味があるから、ゲームという言葉を社名の中には含めたくなかったんです。

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