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Enterprise OSS(Open Source Software)2006特集

日本電気株式会社(事例)

いま、そしてこれからの「エンタープライズOSS」
---日本電気株式会社(事例)

荒木孝一(エースラッシュ)
2006/09/27 11:00

自由度の高い基幹システム構築が可能

 NECではOSSのスタックだけでなく、OSSと商用ミドルウェアを効率良く組み合わせたシステム構築を第一に考えており、組み合わせを検証してミッションクリティカル性が要求される基幹システムへ適用しています。さらにコスト面を考慮し、OSSとNEC製ミドルウェアを組み合わせて基幹システムを構築する「構築Suite OSS+」の提供も開始しています。

 APサーバに関しては、将来的に国内での主流がTomcatからJ2EEへ移行することを見据えて、Java業務APの一括配布や障害解析に有効な業務トレースが行える「MCOne」のJBoss対応を実施しました。OSSデータベースについては、運用性や操作性を強化する製品「OSSDBメンテナンスツール(仮称)」「OSSDB監視ツール(仮称)」も準備しています。

OSSへの移行に適したC2Oソリューション

NEC OSS推進センター・グループマネージャー 高橋 千恵子氏

 そのほかNECでは、商用システムをOSSのシステムに移行するマイグレーションサービス「C2O(Commercial to OSS)ソリューション」を、今後さまざまなパターンで提供していく予定です。現在はその第一弾として、NEC版UNIXである「UX/4800」などの商用UNIXからLinuxへの移行を準備しています。これは、商用UNIXとLinuxの違いをアセスメント/移行設計/AP移行支援/実施・評価の4段階で吸収し、スムーズな移行を実現するものです。今後は商用UNIXの範囲を拡大し、OSより上位層のマイグレーションサービスも提供できるよう準備を進めています。

 近年では、Linuxを含めたOSSの需要が大幅に拡大しています。そこでNECは「プラットフォーム」「サポート・サービス」「システムインテグレーション」という3つの要素を軸に、今後もエンタープライズLinux市場を中心としてミッションクリティカルシステムへ対するOSS/Linuxの適用をさらに加速していきます。

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