さまざまなインターネット管理団体が米国時間2月3日朝、IPv4アドレスブロックの割り振りがついに終了したことを正式に発表した。IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって、IPv4アドレスの最後の5ブロックが、5つの地域インターネットレジストリ(RIR)に割り振られた。RIRはISPに対し、これらのIPアドレスを分配することになる。つまり、IPv4アドレスはあと約8000万個残っていることになるが、それらを使い切ると、もう後はない。IPv4の時代は終わりということだ。
インターネットでIPv4アドレスが枯渇することは予測されていた。しかし、残り数個のアドレスブロックをこれほど早く使い切ってしまうとは予測されていなかった。Internet Corporation For Assigned Names and Numbers(ICANN)のプレジデント兼最高経営責任者(CEO)を務めるRod Beckstrom氏は、発表で次のように述べた。「インターネットの継続的な発展における重大な節目である。これは不意に起きた問題ではなく、インターネット技術コミュニティーはかなり以前からIPv4枯渇に向けて計画を進めてきた。しかし、今回の件は、IPv6の導入が最重要課題となったことを意味する。それによって、われわれすべてが期待しているように、インターネットはその目覚しい成長を継続し、グローバルな革新を促進することができるようになるからだ」(Beckstrom氏)
読者の皆さんにとって、これは何を意味するだろうか。皆さんが最高情報責任者(CIO)、ネットワークエンジニア、または管理者であるならば、IPv6への移行を開始する必要がある。128ビットのアドレス空間を持つIPv6ならば、21世紀中にはアドレスが枯渇することはないだろう。
◇IPアドレス枯渇の経緯と今後の課題
IPv4アドレスの枯渇がいよいよ秒読みに
◇IPv6とは
IPv6アドレスについて知っておくべき10のこと
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。