アマゾン、AWSの新サービス「CloudFormation」を発表

文:Larry Dignan(CNET News) 翻訳校正:中村智恵子、福岡洋一

2011-02-28 12:35

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間2月25日、クラウドで複雑なシステムを構築するための新たなサービス「CloudFormation」を発表した。Amazonによれば、ケーキを焼くのと同じくらい簡単にできるという。

 CloudFormationの仕組みは次のようになっている。

  • どのリソースが必要か(ストレージ、計算、ロードバランサ)を顧客が記述する。
  • これらのリソースを配備する方法をCloudFormationが見つける。
  • テンプレートがクラウドスタックを作成する。

 CloudFormationはレシピ本のようなものだと、Amazonはブログ投稿で説明している。

 AWSはプログラマブルなので、繰り返し可能なプロセスを利用して複雑なシステム(「スタック」と呼ばれることがある)を構築することも本来は可能なはずだ。また、AWSの持つ動的な性格から、ユーザーは運用環境の正確なコピーを複数作成したいと思うようになる。開発およびテストのために余分にスタックを作成するとか、複数のAWS Regionにまたがってスタックを複製するとかいったことだ。

 Amazonは声明の中で、「相互依存関係について考えなければならない重荷から開発者を解放する」ことが目標だと述べている。もちろん、こうしたテンプレートを使えばクラウドインフラストラクチャを非常に簡単に作成できるので、AWSの利用が増加するということになる。

 CloudFormationは「EC2」「Elastic Beanstalk」「Relational Database Service」など、複数のAWS環境を通じて利用できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]