シカゴで開催されているAdobe Max 2007のオープニングキーノートにおいて、Adobe Systemsはオンラインでのドキュメント・コラボレーション・サービスへの取り組みを強力に進める発表を行った。Virtual Ubiquityの買収による「Buzzword」の獲得だ。
Buzzwordはいわゆる「ウェブオフィス」を実現する製品。MicrosoftやGoogleといったビッグプレイヤーが熱心に投資を続けるこの分野にAdobeも正式に参入することになる。
基調講演では同社のチーフソフトウェアアーキテクトであるKevin Lynch氏がBuzzwordのデモンストレーションを行った。特に強調されていたのが、強力なレイアウト処理機能だ。BuzzwordはAdobeのInDesignなどとも共通の文字処理エンジンを搭載し、画像に対する文字の回り込みなどを実現している。BuzzwordはFlash/Flexベースで構築されており、競合サービスに比べて、忠実な印刷結果を得られるというメリットを持つ。
基調講演に参加していたVirtual Ubiquityのスタッフに手を振るKevin Lynch氏
また、同社が「グライド」と呼ぶ、トランジションやアニメーションを多用したインターフェースはFlashならではのものだ。
Buzzwordは、「Adobe Connect」「Create Adobe PDF」といった同社の既存オンラインサービスを補完するものとなる。また、同社は1日に「Share」というサービスも公開している。Shareはドキュメントをオンライン上で閲覧し、他ユーザーと共有するものだ。
Kevin Lynch氏が基調講演後にプレスを対象にしたセッションで明らかにしたところによると、BuzzwordとShareは将来的に連携可能となるという。また、このShareとの連携をスタートとして、PDF出力やLiveCycleのドキュメントフロー機能といった既存ソリューションとの連携も図られることになる。また、現在、Buzzwordはブラウザ内で稼働するサービスだが、基調講演ではAIR版が利用されていた。こちらは近いうちに公開されるだろう。
ウェブオフィスへ市場への参入が最後発となったAdobeだが、こうした既存資産との融合は大きな競合優位性を生むことになるだろう。また、Adobeのサービス・製品ポートフォリオとして、PhotoshopやAcrobatなどのツール・サーバー製品、ColdFusionやFlexなどの開発ツール、FlashやAIRなどのRIAクライアントにプロダクティビティアプリケーションが加わるという意味も大きい。Buzzwordの獲得は単にウェブオフィス市場を賑やかにするだけではない、大きな意味を持つ。
BuzzwordによりAdobeのポートフォリオがさらに強力に
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