UPDATE Adobe SystemsのFlashは間違いなく広く使われている。同社によると、PCの99%にインストールされているという。
しかし、携帯端末などの非PCプラットフォームとなると、Flashが一般的とは限らない。このような状況の理由について、Adobeは、良い開発ツールがないこと、そして、同社の制限付きライセンスがあることを挙げる。
Adobeは米国時間5月1日、このような問題の解決を目的に新プログラム「Open Screen Project」を発表した。同プログラムは、Adobeが立ち上げた業界団体で、大手デバイスメーカー、コンテンツ制作会社、および通信事業者らが参加する。
Open Screenは、Adobeが主導しているが、Nokia、Sony Ericsson、Qualcomm、中華電信、サムスン電子、Motorola、NTTドコモ、東芝、Verizon Wireless、ARM、Intel、Marvell、NBC、MTV、BBCらと協業する。AdobeでPlatform Business Unitのバイスプレジデントを務めるDavid Wadhwani氏は、「業界の紳士録」と表現した。
「PC、携帯端末、セットトップボックスなどのプラットフォーム間での開発に向けた統一的なプラットフォームを業界が提供するべきときにいる」とWadhwani氏は述べる。「世界には、接続されたデバイスがPCの5倍ある。消費者市場は、それらデバイスの画面でビデオなどのリッチコンテンツを見ることを求めている」(Wadhwani氏)
この問題に対するAdobeの解決策は、Flash(当然だが)とより新しい「Adobe Integrated Runtime」(AIR)である。同社の目的は、Flashを各種のデバイスで実行できる共通のランタイムソフトウェアとして確立し、迅速に市場シェアを獲得することである。それでは「一度プログラムを書けばどこでも動く」とうたわれているSun MicrosystemsのJavaはどうなのかと読者は疑問に思うかもしれない。Wadhwani氏はJavaの将来性を否定する。「Javaはこれらのデバイスではたまたま動いている。しかし、必ずしも一度書けばどこでも動くわけではない」(Wadhwani氏)
Sunにコメントを求めようとしたが、すぐには回答を得られなかった。
Wadhwani氏は、Open Screen Projectには5つの基本的な要素があると述べる。Adobeは.swfファイルフォーマットに対するライセンスの制限を撤廃する予定だ。「仕様書はすでに公開されているが、それを閲覧するためには競合するプレーヤーを作成しないことに同意しなければならない。われわれはその制限を解除するつもりだ。人々はベンダーによる束縛を心配している。この措置によってそのような障害や懸念もなくなるだろう」(Wadhwani氏)
AdobeはFlash Playerをデバイスに組み込むためのライセンス使用料も廃止する予定だ。PCユーザーは初めからFlash Playerを無償でダウンロードできた。しかしAdobeはデバイスへの組み込みに対しては使用料を課してきた。こうした使用料はソフトウェアの次のリリース時に廃止される見込みだ。
AdobeはFlash関連の各種APIやプロトコルも公開する予定だ。
明らかに、一部の有力企業はAdobeの計画に参加しない可能性が高いと思われる。第一に挙げられるのがSunとMicrosoftだ。SunにはJavaがある。Microsoftには携帯デバイス用の各種Windowsテクノロジがあるし、「Silverlight」というFlashに類似した独自のソフトウェアも開発している。
Wadhwani氏によると、Adobeはプロジェクトへのさらなる参加企業を積極的に募集していくつもりだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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