3月にCNET News.comでお伝えした通り、Trumbaはオンラインカレンダーアプリケーションだ。ユーザーはTrumbaを使って、スケジュールを管理したり、ウェブを介して知人と情報共有したりすることができる(同アプリケーションのスクリーンショットはこちら)。同アプリは、4月中旬から無料ベータ版が提供され始めた。Alex BosworthやDavid AscherなどのブロガーはこぞってTrumbaを試し、同アプリに対して好意的な意見を述べている。RedMonkのStephen O'Gradyはブログのなかで、デザインは上出来だし、時差を管理する機能などは特に優れていると述べている。
だがO'Gradyも不満がないわけではなさそうだ。同アプリは、iCalやCSV、txt、vcs、Excelのxlsなどのさまざまなファイル形式と互換性があるとされているにも関わらず、一部のiCalファイルをインポートできない、と同氏は述べている。
O'Gradyは、Trumbaのように洗練されたカレンダーアプリに対する需要が今後高まるだろうと予測し、その理由として以下3点を挙げている。
- ここ数年、この分野では全く進歩が見られなかった。
- 誰もが、さまざまな予定を抱えている。
- 誰もが、カレンダーアプリをモバイル端末(少なくとも携帯電話)からも操作したいと望んでいる。
Trumbaには広告が掲載されない。そのため、同アプリを利用するユーザーは、年間40〜50ドルを支払う必要がある。ただし、無料のカレンダーサービスを捨ててTrumbaに乗り換えるようユーザーを説得できなかったら、このアプリはおしまいだ。Bosworthによると、Trumbaには強烈な訴求力を持つ機能が欠けているという。しかし、同氏はこのアプリケーションがスケジュール管理を社会活動の一環として捉えている点を評価する。機能強化や操作性の向上といったことはさておき、Trumbaの成功は、コミュニティ・スピリッツをユーザーの間で醸成し、Craiglistのように繰り返しアクセスしてもらえるかにかかっている。Craigslistは、バナー広告のないすっきりしたデザインの無料コミュニティサイトで、18人のスタッフによって運営され、利益優先の営業をしていないにも関わらず、1カ月あたり20万ページビューを稼ぎ出している。
なお、Trumbaの正式版は2005年夏にリリースされる予定だ。