新たな企業顧客の取り込みに力を入れるMySQLは、オープンソースデータベース「MySQL」のメジャーアップグレードを7〜10日以内に発表する予定だ。
MySQLの製品管理ディレクターRobin Schumacherによると、MySQLバージョン5.0は現在バグ修正の最終段階に入っており、リリースは間近だという。同社は、無料のMySQL「コミュニティ」エディションを、オープンソースライセンスGNU GPL(General Public License)に基づいてオンラインで公開する意向である。
継続サポートを含む商用ライセンスを購入した企業顧客には、異なるハードウェアサーバおよびオペレーティングシステムにおける動作が保証されたエディションを、MySQLのリリース後60〜90日以内に提供開始すると、Schumacherは述べた。
MySQL 5.0の開発は、2年半以上にわたって進められてきた。今回のリリースはMySQLにとって、同オープンソースソフトウェアを企業に販売していくうえでの重要な一歩になると考えられる。
MySQLは、ウェブサイトを構築するツールとして、あるいは企業のローエンドデータベースとして人気が高い。バージョン5.0には、OracleやIBM、Microsoft、Sybaseなどが提供する大手企業向けデータベースが備える機能が複数搭載されている。
開発者はMySQL 5.0で、分散トランザクションばかりでなく、データベース上で稼働するプログラムであるストアードプロシージャを記述できるようになる。また、イベントをプログラム的に動作させるトリガー機能や、正当な権限のない者がデータベースの内容を閲覧できないようにする参照制限機能もサポートしている。
そのほか、OracleおよびSQL ServerなどのデータベースからMySQLへのデータ転送プロセスを簡略化する、マイグレーションツールキットのアップグレードが予定されている。さらに、アップグレード版には、過去のデータを保管する専用データベース「Archive Engine」も追加されるという。
MySQLだけが大手ベンダーと向こうを張るオープンソースデータベースというわけではないが、最も人気が高いのは事実である。
先頃実施されたEvans Dataの調査では、開発者の44%がMySQLを使用しており、「Firebird」および「PostgreSQL」の利用率はそれぞれ28%、12%となっていた。
一方データベース提供企業は、MySQLやその他のオープンソース開発製品の躍進に警戒を強めている。例えばIBMおよびOracleは、ローエンド製品の価格を下げるなどの対策を取った。
アナリストらも、OracleがInnobaseを買収したのは、同社がオープンソースデータベースの存在に大きな脅威を感じ始めている証拠だと指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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