12月2日から4日の3日間、東京ミッドタウン・ホールにおいてサン・マイクロシステムズによる「Sun Tech Days 2008 in Tokyo」が開催された。「ADVANTAGE:YOU」というテーマで行われた今年のSun Tech Daysは、合計48のセッションと5つのハンズオンによって、JavaやSolarisをはじめとしたサンが提供する様々な技術に関する最新の情報が参加者に伝えられた。
本稿では初日に行われたJames Gosling氏によるキーノートセッションの様子をお伝えする。
Sun MicrosystemsのVice PresidentでSun Fellowも務めるJames gosling氏
本キーノートのメインスピーカーであるGosling氏からは、Java周辺技術に関する最新の動向が伝えられた。
同氏が近年繰り返し指摘しているのは、Javaがすでに1つのプログラミング言語の枠を離れ、マルチランゲージ、マルチデバイスのハブ的存在になっているということだ。現在では様々なデバイス上でJavaVMが動作する。また、各種スクリプト言語のように様々な言語のJavaVM版の実装が存在する。Java言語自体はすでに世界中のあらゆる場所に浸透しているが、今後は言語の枠にとらわれないJavaVMを中心とした様々な展開が期待できるだろう。
5月に行われたJavaOne以来の新しいリリースとしては、まずGlassFish v3 Preludeがある。これは正式リリースではないが、v3ではモジュール化された新しいアーキテクチャを採用しており、アプリケーションサーバの新しい展開を見せてくれるものである。
v3はOSGiベースのマイクロカーネルに必要なモジュールを追加するかたちで動作するため、不要なモジュールを導入する必要はなく、その最小サイズは100Kbyte以下と極めて軽量。これによって小さなデバイスへの組み込みも可能となる。
このGlassFish v3 PreludeをバンドルしてリリースされたのがNetBeans 6.5だ。NetBeans 6.5では多言語対応に力が入れられており、PHPやRubyおよびRuby on Railsなどを用いたアプリケーション開発がサポートされた。Gosling氏によると、「今後サポートする言語はもっと増えていくだろう」とのことである。
Javaの本体であるJava SEについてはどうなっているのだろうか。Java SE 7については正式なリリース時期は決まっていないが、Gosling氏の予測では今から1年から1年半後くらいになるのではないかとのこと。Java SE 7ではモジュラリティやダイナミック言語のサポート、New I/O 2、Swingアプリケーションフレームワークなど、興味深い新機能が提供される。クロージャが本当に導入されるのかも気になるところだ。
現行のJava SE 6はUpdate 10がリリースされている。Update 10では最低限のランタイム機能だけを持った「Java Kernel」が導入された。これは初回インストール時の負担を軽減するためのもので、その他のランタイム機能は必要に応じて随時ダウンロードされる。これと同時にブラウザプラグインも新しくなり、アプレットがネイティブのランタイムで動作するように変更されている。このことはJavaFXのデプロイメントとも大きく関わっている。
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