IBMの「Rational」ツール部門は、企業ソフトウェア開発に携わる人々のコミュニケーション向上を目的とした取り組みから生まれた製品について、詳細を明らかにした。
IBMの幹部らは米国時間23日、ラスベガスで開催されているRationalユーザーカンファレンスにおいて、アプリケーションエラーの原因を迅速に特定する企業向けツールを発表した。
新しいRationalツールは、IBMの「Tivoli」システム管理ソフトウェアの技術を利用して不具合を把握し、それをソフトウェアプログラマに通知することができる。
同カンファレンスではまた、Rational Softwareの共同創業者で、現在はIBMのRational部門でゼネラルマネージャを務めるMike Devlinの退任が発表された。同氏の後任には、Danny Sabbahが就任する。
今回IBMがリリースしたのは、ソフトウェアプログラマやアプリケーションテスター、アプリケーションの保守管理を行うシステムアドミニストレータらの間のコミュニケーションを向上させるために開発された2つの製品。ツールはそれぞれ、「IBM Problem Resolution Toolkit for Rational Application Developer」「IBM Performance Optimization Toolkit for Rational Performance Tester」と称されている。これらのツールを利用することで、ソフトウェアプログラマやアプリケーションテスターは、アプリケーションエラーを引き起こすコードの不備をすばやく特定し、修正できるようになるという。Tivoliのプログラムは、問題を切り分け、その情報を同一のデータフォーマットでRationalツールに直接通知するために利用されている。
「人々の間のコミュニケーションの溝を埋めるため、今後も努力していくつもりだ」と、IBM Rational部門のインダストリーソリューショングループマネージャDave Westは述べ、新製品がすでに入手可能であることを付け加えた。「個人の作業を最適化しても、あまり意味がない。コードを速く書くことなら、だれにでもできる。今やらなければならないのは、異なる作業に取り組む個人間のコラボレーションを最適化することだ」(West)
IBMと競合するMicrosoftも2005年後半には、「Visual Studio Team System」という新製品を発表して、アプリケーションライフサイクルツール分野に参入する予定である。同製品には、さまざまなタスクを処理するためにデザインされたツールが複数搭載されるという。Borland Softwareもまた、自社の開発スイート製品のなかで、個人の役割や作業を基準とするアプローチをとっている。
IBMは、プログラマと開発プロジェクトを監督する業務責任者の間のコミュニケーションを向上させようと、「ポートフォリオマネジメント」製品をリリースしている。同社はこのポートフォリオマネジメント製品を、2004年に買収したSystemcorpから取得した。
このようなプロジェクト管理アプリケーションをほかのRationalツールと連携させると、責任者はプロジェクトの進捗状況やコストを把握できるようになり、作業の優先順位を決定しやすくなると、Westは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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