日本オラクルは7月4日、位置情報システムの開発に関心を持つパートナ企業に対し、位置情報システムを開発するためのライブラリの新版「Oracle Location-Based Services(LBS)フレームワーク」バージョン2.0の提供を始めた。SIベンダーの利用例では、伊藤忠テクノサイエンスがLBSをシステム開発案件に利用するほか、NECシステムテクノロジーが自社製の位置情報ソフトにLBSを組み込む。
LBSは、Oracleデータベースで管理する位置情報を、座標情報を持つ地図情報と組み合わせてクライアント画面に表示する、この一連の機能を実装した開発ライブラリである。携帯端末やウェブブラウザ上にアプリケーション画面を構築する機能や、アプリケーション・サーバ上に地図情報をキャッシュする機能などで構成する。稼動プラットフォームとしてOracle Database 10gとOracle Application Server 10gが必要である。
LBSは一般的なGIS(Geographic Information System)と異なり、地図を画像データとして扱い、建物など位置情報を持つ要素を地図に重ねて表示する。このため、地図自体が属性データの集合体であるGISよりもシステム開発やアプリケーションの利用が簡単になるほか、クライアント画面の処理負荷を軽減できる。
新版では、地図上に線などを描画できるようにした。描画機能により、荷物の配送ルートを地図上に線で表示するといった使い方や、検索条件に合致した領域を線で囲んで色を付けるといった使い方が可能になる。また、結果の表示だけでなく、クライアント画面から地図上に線を描画することでデータを検索するアプリケーションも開発可能である。日本オラクルが実施した不動産物件検索アプリケーションのデモでは、賃料など物件の条件を入力するとともに住みたいエリアを線で囲み、物件を検索して見せた。
地図情報は、各社がAPS(Application Service Provider)形式で提供する地図情報提供サービスを利用可能である。Oracleデータベースから抽出した位置情報をASPサービスに渡すことで、渡した位置情報に相当する地図データを得られる。地図情報への座標の付け方は複数あるが、LBSは1000種類を超える座標系を取り扱い、相互に座標変換する機能を持つ。
LBSの旧版は、2003年9月にバージョン1.0、2004年6月にバージョン1.1を出荷した。旧版の導入事例の例は以下の通り。2003年4月にサイバーマップ・ジャパンがiアプリを使う「iMapion」で使用。2003年6月にジャパンエナジーがガソリン販売店の情報を地域別に扱う社内システムで使用。2003年10月にサイバーマップ・ジャパンが「マピオンラボ」で使用。2004年12月にエイブルが不動産物件検索サービスで使用。2005年2月に三井住友建設が社内の営業支援システムで使用。2005年4月にJTBが国内旅行情報を掲載するウェブページで使用した。


関連情報
-
日本オラクル、携帯電話にデータベースを搭載、企業向け携帯アプリ市場狙う
日本オラクルは、携帯電話へのオラクルデータベース「Oracle Database Lite 10g for Symbian」の搭載を可能にし、企業向け携帯電話アプリケーションへの対応を拡張すると発表した。
「通信」 の新着情報
-
複数のデータセンターを分散させたままでBCP/DRを展開:山武
業務に必要なシステムをデータセンターで稼働させている企業は多いと思うが、災害復旧(DR)を中心とした事業継続計画(BCP)... - 日立ソフト、「SecureOnline 出前クラウドサービス」発表--導入負担を軽減
- APC、アセスメントサービス拡充--赤外線カメラで高温部分を把握
- シマンテック、中小企業に関するIT調査を発表:57%がIT費用増加と回答
- 日本IBM、企業内クラウドの展開を管理するアプライアンス「CloudBurst」を発売
- 通信 一覧へ »
「システム開発」 のバックナンバー
-
VA Linux、クラウド基盤の導入を支援する新サービス「Cloud Quest」を発表
VA Linux Systems Japanは、クラウドコンピューティング技術の活用および基盤構築を支援するサービス「Cloud Quest」(クラウド・クエスト)の提供を開始した。 -
モジラ、携帯ブラウザ「Fennec」の「Android」搭載に意欲
-
グーグル、「Android」用のネイティブコード開発キットをリリース
-
Excelレガシーに1つの解:OSSの帳票ツール「ExCella Reports」などが公開
-
2009年の国内IT市場規模、3.8%減に--IDC Japanが予測
- システム開発 一覧へ »
ZDNet Japan Essential Topic
-
セキュリティ事件簿
情報セキュリティをおろそかにすると…… -
企業セキュリティ対策、待ったなし
ここを読めばセキュリティの動向、つかめます
企画特集
-
中小企業のセキュリティリスクとは?
導入する側・される側 得するセキュリティ製品 -
パンデミック対策特集
2009年のパンデミック発生から再考する事業継続計画 -
ロリポップ!がリニューアル
【第1回】創業者の家入一真氏が語る誕生秘話!! -
◆エン・ジャパン厳選求人☆毎週更新◆
不況下でも急成長の秘訣とは?注目企業の取組みも公開! -
インターネット上の悪意を未然に防ぐには?
ブラウザに備わったセキュリティ機能を徹底解説 -
SOA、BPM、SaaS −今、企業に必要なこと
ビジネス・アプリケーションの今を網羅する特設サイト -
そのストレージで仮想化に対応できますか?
メリット盛りだくさんのサンのオープンストレージ製品 -
ストレージメディア特設サイト開設
仮想化環境において最適なソリューションを! -
【徹底対談】運用管理ツールの賢い使い方
市場背景〜仮想化管理までアナリストが解説! -
仮想環境を実現するソリューション特集
仮想化導入時、こんなところ気にしてますか? -
ESBでIT投資の無駄を劇的に解消する
IBM IMPACT 2009を徹底レポート! -
マネジメントの「コラム」と「コネタ」
今日のキーパーソンは誰? -
今注目の「サジェスト検索」−デモ掲載中
システムのユーザビリティに革命を起こす技術とは -
集積度も性能も、業界最高水準のブレードPC
サーバの実装技術を、シン・クライアントへ応用 -
セキュリティ&ユーザ事例【SIer Club】
最新のセキュリティ情報と提案事例が満載 -
■ストレージ容量50%削減保証■
ネットアップによる削減保証キャンペーン実施中 -
サーバー監視・運用のコストを削減するには
エージェントレス方式を用いたパトロールクラリスで -
エンタープライズにおけるSUSEの強み
次世代データセンターの基盤は11だ。 -
サービス・ドリヴン・データセンター
コスト効果の高いデータセンター構築には?
ZDNet Japanからのお知らせ
- ご回答にはCNET_IDご登録が必要です。
-
15. プラグマフリー構文
この4分間のビデオは、プラグマ構文を知らなくてもOpenMPディレクティブ... -
16. 並列性の用語定義
この6分間のビデオでは、このシリーズのビデオを通じて使用される用語を...
新着企業動向
-
検索数チェックツール 「aramakijake.jp」 のデータ拡充!
〜 約143件のキーワードを対象にキ...
ディーボ -
After J-SOX 2年目の監査は甘くない!
NTTソフトウェア -
事例のご紹介 Vol.3 | ストレージ統合
EMCジャパン -
Dojo(道場)
テンダ - 企業動向一覧へ»
サーバやOS、アプリケーションなどの世界ではオープンソーススタンダードが市場を牽引する現在、ストレージの世界でもオープン化の流れが始まっている。
幸い今回は弱毒性で大事には至らなかったが、まだ油断はできない。企業活動を停止すると、大きな経済的損害や社会的信用の低下を招いてしまう。 
