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ひそかに人気を集める開発ツール「Ruby on Rails」--無駄な複雑性の省略を目指す

コペンハーゲン在住の26歳男性が開発した「Ruby on Rails」は、発表されてからまだ1年余りであるものの、多くの開発者や、トレンドに追われるソフトウェア開発界の現状に敏感な企業幹部らの間で人気を獲得し始めている。

Martin LaMonica(CNET News.com)  2005年11月1日 13時02分

道を開拓する

 Gearyはあるブログで、「企業コンピューティングの分野には、Ruby on Railsほどのマインドシェア性を持つ製品は存在しない」と述べ、「Ruby on Railsが近い将来に転機を迎え、広く採用されるようになることをわたしは確信している」と記した。

 Ruby on Railsは、PHPなどのスクリプト言語の俊敏性と使用の簡便性を、「クリーン」かつ系統だったJavaアプローチと両立させることを視野に入れていると、Hanssonは説明する。そうすることで、コードを迅速に記述でき、保守も容易になっていくのだという。

 Hanssonは「こうしたJavaとPHPの対照的な性質を融合し、機敏性と単純性を追求しようと考えている」と話した。PHPアプリケーションは保守が難しく、一方「Java Enterprise Edition」ソフトウェアは非常に複雑で習得におそろしい努力を要すると、Hanssonは指摘している。

 Ruby on Railsについて書かれた書籍は現時点では1冊しかないが、7〜8冊の新刊の執筆が進んでいるという。また2005年は、初めての開発者カンファレンスが開催され、60名が参加した。今年のカンファレンスには、商用開発に携わる開発者を中心に200名が集まった。Hanssonは、次回は800名近くの集客が見込めるとしている。

 JavaやMicrosoft C#をスクリプト言語で代用する傾向が強くなっているが、Ruby on Railsへの関心もそうした時流に乗って増大している。PythonやPHP、Rubyといったスクリプト言語は、アナリストや開発者によれば、習得が比較的簡単だということだ。

 リサーチ企業Burton Groupでは、企業顧客に対し、新たに立ち上げるウェブ開発プロジェクトでRuby on Railsを採用するよう勧めている。同社のアナリストRichard Monson-Haefelは、同ツールセットが「Web 2.0スタイルの」アプリケーションの開発運用に特に力を発揮すると話した。

 しかしRuby on Railsは、とりわけデータベースへのアクセスにおいて特殊なアプローチを取っており、限界もあるとMonson-Haefelは言う。

 「同ツールが本当に実用的であるのは、データベーススキーマを完全にコントロールできる場合か、『まったく新しい』アプリケーションに取り組んでいる場合だ」(Monson-Haefel)

 もっともHanssonは、ストアドプロシージャなどのプログラムをはじめとする、データベース機能をサポートしなかった点にこそRubyの価値があり、主流に逆うことで革新性を実現できると考えている。

 「あえて革新的なアプローチを採用することにした。データベースを賢くすると言われるストアドプロシージャなどの機能は害悪だ。この意見に違和感を覚える人もいるかもしれないが、それは、これらの機能に慣れてしまっているからだ」(Hansson)

 Hanssonは将来、同ツールのシンプルさをさらに向上させ、コードの記述支援だけでなく、開発サイクル管理などの機能も追加する予定だ。また同氏は現在、ウェブアプリケーションをクラスタ上に簡単に展開するためのツールを考えているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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http://japan.zdnet.com/news/devsys/story/0,2000056182,20089998,00.htm
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