オープンソースのオブジェクト指向プログラム言語「Python 2.5」が2006年8月の正式リリースに向けて一歩前進した。これは「Need for Speed」というタイトルで展開されたプログラミングコンテストの成功のおかげだ。
同コンテストは米国時間5月21日から28日にアイスランドのレイキャビクで開催された「Pythonプログラム言語会議」の中心的な位置付けとされたイベントだったと、同会議主催者のSteve Holden氏は語る。
会議の中で、Python開発者コミュニティの選ばれたメンバーがプログラミングコンテストに参加し、共同でプログラミングを行った。
Need for Speedに参加したPsynchronousの従業員であるJack Diedrich氏は「目的は単にPython言語を速くすること」と語る。PsynchronousはPythonを分析プラットフォームとして使っている。コンテストの結果さまざまな点が改良され、中にはPythonの実行速度の改善につながる改良も多数あった。
同会議は、個人経営の証券取引会社EWT LLC(本社:カリフォルニア州)と「EVE」というオンラインマルチプレイヤーゲームで知られるアイスランドのゲーム開発企業CCP Gamesの後援で開催された。両社は「Python Software Foundation」のメンバーで、ビジネスでもPythonに依存しており、コンテストで実現された改良の恩恵を直接受ける。
Python 2.5はアルファ版として既に公開されている。ベータ版のリリースは6月14日に予定されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ