日本SGI(和泉法夫社長)とノベル(吉田仁志社長)は、最新のLinux OS「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9」をスケーラブルLinuxサーバー「SGI Altix」シリーズに搭載し、国内市場向けに提供すると発表した。
日本SGIでは、対応Linux OSとして新たに「SUSE LINUX」を採用することで、従来から実績をもつHPC分野において、さらなる市場拡大を推進する。さらに、エンタープライズ向けに適した「SUSE LINUX」の特徴を生かし、エンタープライズ分野へのAltixシリーズの適用を拡大して市場開拓を目指す。今後、両社は協力して、「SUSE LINUX」のプロモーションやマーケティングを展開する。
「SUSE LINUX」は、米シリコングラフィックスと米ノベルが共同で開発したもので、「Altix 3000」シリーズ上のシングルLinuxカーネルにより、最大512プロセッサにおよぶスケーラブルな稼働環境を実現。
最新版の「Novell SUSE LINUX Enterprise Server 9」は、Linuxカーネル2.6に対応した初のエンタープライズ向けLinux OSで、優れたパフォーマンスと拡張性、先進のマネージメント機能により、安全で信頼性の高いオープンプラットフォームを提供する。また、Linuxプラットフォームとしては唯一、国際的セキュリティ基準「EAL(Evaluation Assurance Level)」の最高ランクである「EAL 4+」を取得しており、Linux環境で高度なセキュリティを実現する。
なお、日本SGIでは、ソフトウェア開発者向けのアプリケーション開発支援施設「Altixポーティングセンター」について、7月初旬からは「SUSE LINUX」についても対応し、アプリケーション開発やISVのポーティング作業の支援体制を強化する計画。