IBM、データセンター向けサーバ冷却用ユニット「Cool Blue」を発表

Michael Singer(CNET News.com)

2005-07-13 12:46

 IBMは米国時間12日、データセンター向けの小型冷却機器を発表した。これは、設置スペースとコストを削減しつつ、既存の空調システムの性能を向上させる設計になっている。

 「Cool Blue」というこの製品 (正式名称は「IBM eServer Rear Door Heat eXchanger」)は、標準的なデータセンターの冷却装置によって供給される冷水を利用し、サーバラックの厚さ10センチの背面パネルに毎分30〜38リットルの水を循環させ、熱を外に逃がす仕組みになっている。

 IBMによると、この製品を利用すれば、新たにサーバを追加しても、設置面積を取り、費用もかかる空調システムを追加する必要がないという。

 このHeat eXchangerは、満載状態のラックで発生する熱を最大55%除去することができ、さらにこの熱をデータセンターの外に逃がすことができるという。

 Cool Blueは、IBM eServerクラスのエンタープライズラックに収まるように設計されているが、データセンターに設置されたほかのサーバの熱問題解消にも役立つと、同社では説明している。

 米国市場での同製品の価格は、スタンドアローンの場合で4299ドルからとなっている。また、同社の「eServer Cluster 1350」の一部としても販売される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェアが企業防衛の常識を変えた!被害防止のために今すぐ実践すべき「3つの対策」とは

  2. セキュリティ

    ゼロトラスト時代だからこそ改めて考えたい、セキュリティの基本原則「多層防御」アプローチ

  3. セキュリティ

    「侵入ではなくログインされる」脅威が急増、再構築が求められるアイデンティティ保護戦略とは

  4. ビジネスアプリケーション

    三菱電機が挑む「組織横断価値創出」変革。既存システムを活かし、開発を加速するデータ連携の最適解

  5. セキュリティ

    ランサムウェアの高度化に備える、可視化と予測的防御で実現する新セキュリティ基盤とは

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]