サンフランシスコ発--IntelとHewlett-Packard(HP)のほか7社のサーバベンダーは、「Itanium」プロセッサの普及拡大を目指して2010年までに100億ドルの資金を投入する。
資金を提供するのは、Itaniumの開発に携わり、これを強力に支持するIntelとHPのほか、Unisys、Silicon Graphics、NEC、日立、富士通、Fujitsu-Siemens、およびGroupe Bullである。これら各社は米国時間26日、研究開発、マーケティング、そして同プロセッサをサポートするソフトウェアベンダーの支援が今回の出資目的であることを明らかにした。
IntelのDigital Enterprise GroupゼネラルマネジャーTom Kilroyは、当地で開催された報道陣向けのイベントで、「Itaniumは、IBM PowerやSun Sparcのシェアを奪いつつある。進んでいる方向は正しいが、もっと速度を上げたい。100億ドルの出資は、一丸となって取り組みを加速させる姿勢を示すためのものだ」
ハイエンドプロセッサのItaniumは、かつてはサーバ市場を席巻すると見られていた。しかしIntelは、度重なるスケジュールの遅れや初期のパフォーマンス問題、そしてソフトウェアの非互換性などからItaniumの普及に苦戦してきた。つい最近も、初のデュアルコアモデル(開発コード名「Montecito」)で2005年から2006年中旬へのスケジュール変更があったばかりだ。
Kilroyは、IntelがItaniumの将来に向けて注力する理由を明確にした。
「ハードウェアで1400億ドルの市場機会がある。そこにソフトウェアやサービスを加えれば、その市場機会は数倍に拡大する。100億ドルを投資するだけの理由がある」(Kilroy)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ